...上述の次第で「吶喊」となづけた...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...」吶弁(とつべん)な雪嶺博士は一語々々捻(ひね)り出すやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...かえって総勢はその出張所の門前を吶喊(とっかん)して過ぎ行きいよいよ城下の方へ向う様子となった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...骨と云う骨がことごとく吶喊(とっかん)展開するとでも評したら好かろう...
夏目漱石 「坑夫」
...夜(よ)る十五六人で隊を組んで道也先生の家(うち)の前へ行ってワーって吶喊(とっかん)して二つ三つ石を投げ込んで来るんだ」「乱暴だね...
夏目漱石 「野分」
...「降参しねえか」「しねえしねえ」「駄目だ駄目だ」「出てこねえ」「落ちねえかな」「落ちねえはずはねえ」「吠えて見ろ」「わんわん」「わんわん」「わんわんわんわん」これから先は縦隊総がかりとなって吶喊(とっかん)の声を揚げる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...皆んなの手を見せてくれ」吶嗟(とつさ)に平次が合圖をすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「將帥の大聲および吶喊聲を聞しる(*4)」ことも...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...やはり目下と同様吶々と小説ばかり書いて居りました...
牧野信一 「十年ひと昔」
...将帥の大声および吶喊(とき)の声を聞き知る」と言うので...
南方熊楠 「十二支考」
...吶々(とつとつ)たる口調で...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...意気込んでいる草川巡査の吶弁(とつべん)を...
夢野久作 「巡査辞職」
...やはり持って生れた吶弁で...
夢野久作 「巡査辞職」
...新しい西洋手拭(タオル)で汗を拭き拭きイヨイヨ吶弁になって来た...
夢野久作 「巡査辞職」
...まさにわれわれの吶喊するべき目標は卿等にある...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...じつは」吶々(とつとつ)とした物の言い振りだ...
吉川英治 「私本太平記」
...吶々(とつとつ)と申し陳(の)べた...
吉川英治 「私本太平記」
...人工(にんく)などの用務をおびてのぼりました」正成は吶々(とつとつ)と言いながら...
吉川英治 「私本太平記」
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