...問 彼は予が詩集を贈らざりしに怨恨(えんこん)を含めるひとりなるべし...
芥川龍之介 「河童」
...その羞(はじらひ)を含める姿は故(もと)の如くなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...既成創作が含める生命の分量如何に就て...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...その中に含める水蒸気がその体に触れて凝結する故である...
井上円了 「おばけの正体」
...まことに毒を含める嘲笑の語である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一語々々はっきり句切って噛んで含めるように言うんだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...」彼は決定的に寧(むし)ろ言い含めるのであった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...案ずるに此等の建議案中には間々國家的問題を含めるものなきに非ざれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...噛(か)んで含めるように...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳川内府を向うに廻して歯の立つ者のござらぬという道理を噛んで含めるように三成に説いて聞かせたものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕力(わんりょく)の差違を含めることはいうまでもないが...
新渡戸稲造 「自警録」
...何か言い含めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかしこの事件を未然に防ぐための努力をしなかったという責任は免れまい……」と因果を含める如く語ったことがあった...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...吾らは油を含めるその子葉を食しているが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...判官「畜生には叶(かな)わぬまでもせみょう(宣命か)含めると聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...類想の鑄型(いがた)めきて含めるところ少く...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...知恵ということをただの一語のうちに含めるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その屍体飜弄が一種の変態性慾的の快適を求むる特殊の深刻味を含めるものなりし事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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