...単純なる平等的の方面を否定するわけにいかぬ...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...しかし懐疑は決して信仰を否定するものではない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それを嘲笑(ちょうしょう)して否定するのが気の毒になり...
太宰治 「佐渡」
...ベンザム流の功利主義道徳を全然否定する人が今の世にも猶ほ生き殘つて居るとすれば...
橘樸 「支那を識るの途」
...元来歴史に於て法則を否定することこそリッケルトの歴史科学方法論の核心であり又その独創であったのであるから...
戸坂潤 「科学方法論」
...やがてその文化を否定する政策だとすると...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...科学を否定することは...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...いやしくも理想を排斥しては自己の生活を否定するのと同様の矛盾に陥(おちい)りますから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...世界が自己自身を否定することである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...そうすることは自分の判断を否定することであった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...しかし楓をカエデではないと否定する益軒の卓見には賛成だが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...少しも否定するものではないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...懷疑は事實を否定するのではなく...
三木清 「認識論」
...岩波新書の「北極飛行」の素晴しさを否定するものはなかろう...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...既存のものを否定するという所から出発しなかった革命は...
三好十郎 「恐怖の季節」
...頭から否定するなら...
矢部貞治 「政治学入門」
...決して杉田さまではない」かれではないと否定することは...
山本周五郎 「菊屋敷」
...そうした事実すらハッキリと断言出来ない今の私……自分の過去を全然知らない……彼女の言葉を否定する材料を一つも持たない……親兄弟や生れ故郷は勿論の事……自分が豚だったか人間だったかすら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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