...お母さんに拵(こしら)えてやるとえいや」どれと姉が手にとるが否や...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...門をはいるや否や...
大杉栄 「獄中記」
...松の空洞の中の白蛇なほ恙なきや否や...
大町桂月 「吾嬬の森」
...ほとんど無我夢中で飲み畢(おわ)るや否や...
太宰治 「禁酒の心」
...わが人民の資格ははたして商業家たるの資格を有するや否やの問題これなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...もしくは物象から逸出するや否や...
ボードレール 富永太郎訳 「芸術家の告白祈祷」
...彼は初めの小節を少し読むや否や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余の提出せし問題は佛獨兩國の文學は歐洲大亂のために何等か決定的なる影響を蒙りしや否やと云ふに在りき...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...彼は自分達の足音を聞くや否や...
夏目漱石 「行人」
...自分は長蔵さんに逢うや否や儲かる儲かるを何遍となく聞かせられて驚いたが...
夏目漱石 「坑夫」
...老師の顔を見るや否や...
夏目漱石 「初秋の一日」
...朝起きるや否や、もう好かろうと思って、腹の近所へ神経をやって、探(さぐ)りを入れて見ると、やッぱり変だ...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...好きなものを手に入れるや否や...
夏目漱石 「明暗」
...我國の皇學者流も又民權者流もよく此意味を解し得るや否や...
福沢諭吉 「帝室論」
...それまでだ……と思って私は臆病(おくびょう)な探偵のようにこわごわその中に忍び込む私がガラス戸を押し開けるや否や...
堀辰雄 「鳥料理」
...われわれの皮相のはたして真相なりや否やを確かめるに際して...
柳田国男 「雪国の春」
...去りながら博学畢竟拝むべき者なりや否や...
山路愛山 「明治文学史」
...そしてチラッと振り向いて一目見るや否や...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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