...戦いを止(や)めて平和の下に平和的競争に依って人生の幸福を捗(はかど)らすことが出来るや否やということは疑問である...
大隈重信 「始業式訓示」
...鏡を見るや否や彼女はにわかに叫んだ...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...香泉さんも居られるからよい記念に色紙に達摩の合作をして頂いては』といふや否や一同手を拍つて賛成する...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...学堂の如く大臣学を専攻するものありや否やありと雖も恐らくは極めて少し是れ学堂の漸く頭角を現はすに至れる所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けれど手をつけるや否や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二三人の男が大声で話をしながら腰をかけるが否や其一人が口に啣(くは)へた巻煙草にマツチの火をつけた...
永井荷風 「男ごゝろ」
...矢張其日と同じ頃に外へ出るが否や...
永井荷風 「男ごゝろ」
...話が始まるや否や...
夏目漱石 「行人」
...彼らと顔を見合せるや否や...
夏目漱石 「明暗」
...東亜振興の牛耳を握るの帝国は果してこれを対岸の火災視しうべきや否や...
日野強 「新疆所感」
...その仲間が生唾を呑みこみはじめるや否や――それは相手が空腹を感じだしたしるしだが――それを見てとると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「その脚本を書き上げるや否や大急ぎで私は原稿をペラン(当時のコメデー・フランセーズの理事長)に手渡しました...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...阿賀妻はその祝い餅をつかむや否や...
本庄陸男 「石狩川」
...大名の居らんところには家臣団も居らんはずじゃが――蝦夷人の大名があったや否やについては一向に存じとらんが...
本庄陸男 「石狩川」
...ひとたび楽屋へ下りるが否や...
正岡容 「寄席」
...生の享受がはじまるや否や直ちにそれが失われる時...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わが評者たる地位より罪を逍遙子に獲たりとすべきものなりや否や...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...私の顔を見るや否や口を揃えて問いかけた...
夢野久作 「少女地獄」
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