...(四月十六日)遺精西洋に男子の遺精(ゐせい)を歌へる詩ありや否や...
芥川龍之介 「骨董羹」
...ちょっと五十川(いそがわ)女史に挨拶(あいさつ)して船から投げた綱にすがるや否や...
有島武郎 「或る女」
...汽船に着くや否や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...若干(そこばく)の代を取らすや否や周章(あわ)てて潜門(くぐり)の奥深く消えたという新聞は尋常事(ただごと)ならず思われて...
内田魯庵 「四十年前」
...満潮になるや否や...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「入浴用意」の声を聞くや否や...
大杉栄 「獄中消息」
...其身其心に随うて彼山を越ゆることが出来るや否や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼らが当選するや否や平素宣言してる信念に皆同じく裏切るだろうということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしを見つけるや否や(あるいは...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...但し此の見解が果して正當なりや否やは...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...何千何万倍の人数に及ぼし得る可能が有り得るや否や...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして、拾うや否や、がぶりと横に食いついた...
夏目漱石 「永日小品」
...髪(かみ)を濡(ぬ)らして湯殿(ゆどの)から帰(かへ)つて来(く)る代助を見るや否や...
夏目漱石 「それから」
...それが平岡の名を聞くや否や...
夏目漱石 「それから」
...津田の机の前に坐るや否や...
夏目漱石 「明暗」
...火鉢(ひばち)の前へ坐(すわ)るや否や...
夏目漱石 「門」
...それが果して毎春咲きつつあるや否や...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...これ見よがしに港口を出るや否や...
夢野久作 「名娼満月」
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