...問自活するは容易なりや否や?トツク君の心霊はこの問に答ふるに更に問を以てしたり...
芥川龍之介 「河童」
...答 自殺するは容易なりや否や?問 諸君の生命は永遠なりや?答 我等の生命に関しては諸説紛々として信ずべからず...
芥川龍之介 「河童」
...おもうにわが日本においてははたしてこれらの事情あらざるや、否や...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ビツドルの任務は「日本に通商の意思ありや否や」を確かめるだけだつたから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...家に帰るや否や、すぐに眠気がさしてきて、寝入ってしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...テナルディエが出てゆくや否や...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鍋蓋は受け留るや否や相手の鍔元へ突き入るので...
長塚節 「撃劍興行」
...それは日が傾くや否や...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...御櫃(おはち)の影を見るや否や食慾は猛然として咽喉元(のどもと)まで詰め寄せて来た...
夏目漱石 「坑夫」
...金さんの病気をさも罪悪のように評するや否や...
夏目漱石 「坑夫」
...代助の声(こえ)を聞(き)くや否や...
夏目漱石 「それから」
...こう決心するや否や彼女は嘘(うそ)を吐(つ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...あなたが先生にそうおっしゃい」「そればってんが……」と言い掛けた三平君は座敷中を見廻わして「今日は御嬢さんも見えんな」と半分妻君に聞いているや否や次の間(ま)からとん子とすん子が馳け出して来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...現在は將來より來るや否や直ちに無くなつて行く...
波多野精一 「時と永遠」
...汽車が停車場(ていしゃじょう)の屋根の下を離れるや否や...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その親方が来るや否や「ゆうべは驚きました」と言う...
山本笑月 「明治世相百話」
...「成功するや否やわかりませんが郭も李も手前を信用しています...
吉川英治 「三国志」
...元より否やはない...
吉川英治 「源頼朝」
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