...そして私もその言葉の真を決して否むものではないが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...空想的議論的分子の多分に雑つてゐることを否むことは出来ないと思ふ...
田山録弥 「静かな日」
...母親も返事を否むわけにも行かず...
近松秋江 「狂乱」
...否むしろかくのごとき方則に従って力に反応する物を物質と名づけるのである...
寺田寅彦 「物質とエネルギー」
...すなわち人民のために設けたる社会にあらずして社会のために否むしろ領主およびその臣族たる武士のために設けられたる人民なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...否むしろこの方が文学の領域内では必要なのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...我政府が教育上に於ける施設の多大なることは否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...否むしろそれが無ければ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...(二) Physica, 219 a.一七ここに時間性の或る程度の克服のあることは否むべくもない...
波多野精一 「時と永遠」
...これは何人も否む能はざる事実である...
平林初之輔 「文学方法論」
...作品の美を奪ったことを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...感覚的な美が一つの美であることを誰か否む者があろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...すべての美しさはそれを否む...
柳宗悦 「工藝の道」
...私もまたそこに特殊な美があることを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...私はいかなる意味においても現代の社会が美を工藝に保証しなかったということを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...素質をまで否む事は到底出来ぬ...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...良い品物の背後にはいつも道徳や宗教が控えているのは否むことが出来ません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...誰も否むことは出来ないでありましょう...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
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