...否むしろむづかしいと云ふよりも夢想であるかもしれない...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...国民は否むことが出来ないようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...眼一ぱいに否むしろ顏一ぱいに不安そうな物問いたげな色を浮かべながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何ものかを感ぜしめる衝撃を潜ませていることを否むわけにもいくまい...
中井正一 「絵画の不安」
...否むしろこの方が文学の領域内では必要なのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...また否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...腑(ふ)に落ちないものが一つ二つならずあったことは否む由のない事実である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...室生君と同じく君も亦生れた詩人の一人である事は誰も否むわけにはゆくまい...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...否むしろ根源的體驗において有したる象徴性を取返へすことによつて...
波多野精一 「時と永遠」
...何人といえどもこれを否むものはあるまい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...誰か人の世の父たることを否むものぞげに かれら われらのごとくそだちがたきものを育てしごとくわれもこの弱き子をそだてん...
室生犀星 「忘春詩集」
...社会的意義に立つことを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...否むことは出来ません...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...誰も否むことは出来ないでありましょう...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...素質をまで否む事は到底出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかし平凡を支える摂理の非凡さを誰も否むことは出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...幽冥の国が目前に漂うのを否むことが出来ないでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...否む理由はなにもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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