...此方面から見れば各個人の價値は殆ど宿命として決定されてゐることは否むことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...否むしろ反対だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ自分の価値だけによるのであろうか? 否むしろ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...否むしろ唯一の試練は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...否むしろこの方が文学の領域内では必要なのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...我政府が教育上に於ける施設の多大なることは否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...その事業の宏大なることもまた否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...その歩(あゆ)みは巨人的でその音楽の後世への影響の深甚(しんじん)さは否むべくもない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...否むしろそれが無ければ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...否むしろ揚々として自得の色あるはどうか...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...否むどころではありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...否むしろ、存在そのものは交渉の一定の仕方に應じて、或ひは唯物論的に或ひは觀念論的に、その性格を規定されるのであつて、そしてそこから理論としての唯物論若くは觀念論は必然的に生れて來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...誰か人の世の父たることを否むものぞげに かれら われらのごとくそだちがたきものを育てしごとくわれもこの弱き子をそだてん...
室生犀星 「忘春詩集」
...感覚的な美が一つの美であることを誰か否む者があろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...そうして知識的富者がかえって審美的貧者に陥ったことをどうして否むことができよう...
柳宗悦 「工藝の道」
...私もまたそこに特殊な美があることを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...私はいかなる意味においても現代の社会が美を工藝に保証しなかったということを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...幽冥の国が目前に漂うのを否むことが出来ないでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
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