...何人もこの眞實を否むことが出來ない...
石川啄木 「歌集「嘲笑」序文」
...空想的議論的分子の多分に雑つてゐることを否むことは出来ないと思ふ...
田山録弥 「静かな日」
...優勝劣敗の大法則は昔時のごとく否むしろ昔日よりいっそう快活・周密に行なわるることを信ずといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ただ自分の価値だけによるのであろうか? 否むしろ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は人と違って旅行するのが面倒、否むしろ嫌いで、機会は随分あったけれども力(つと)めてそれを避けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...また否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...自(おのずか)ら差異のあることを否むわけにいくまいと思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...否むしろ、芥川龍之介と谷崎潤一郎とは、僕が小説について鑑賞し得る、唯一の二人だけの作家であつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...否むしろ、叙事詩(エピック)の真の魅惑は、その悲痛感によって尽きるのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...否むしろ不気味な静寂は...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...否むどころではありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...これが必然的に凶作否むしろ平年作の起るや直ちに圧縮されてしまうということほどに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...否むしろ未来にさえ繋(つな)がる新鮮な心の糧を豊かに含んでいる事を見出されるでしょう...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...誰も否むことは出来ないでありましょう...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...否む理由は持てなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...もとより粉骨砕身の苦患(くげん)は否むところでござりませぬが...
吉川英治 「剣難女難」
...なんで否む理由があろう...
吉川英治 「三国志」
...樹下石上も否むべきではない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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