...否むしろ先達(せんだつ)たる大都市が十年にして達しえた水準へ五年にして達しうるのが後進たる小都市の特権である...
芥川龍之介 「松江印象記」
...誰がこの否む可(べか)らざる目前の事実に驚異せずにはいられよう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...此の窮境を脱せんとの願望も亦余をして応用方面に転向せしめたる一の潜在動機たりしことを否む能はず...
池田菊苗 「「味の素」発明の動機」
...何人もこの眞實を否むことが出來ない...
石川啄木 「歌集「嘲笑」序文」
...否むしろむづかしいと云ふよりも夢想であるかもしれない...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...人類が種族を維持して行く他の方法を発見する迄は性的関係が地上に於ける生の根原であることは否むべからざる事である...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...否むしろかかる時代において...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...喚き叫んで死を否む者こそ惨めである...
豊島与志雄 「生活について」
...その事業の宏大なることもまた否むべからず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...自(おのずか)ら差異のあることを否むわけにいくまいと思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...否むしろ同一現在同一自己の中に全く包括され...
波多野精一 「時と永遠」
...否むしろ不気味な静寂は...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...何人といえどもこれを否むものはあるまい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これが必然的に凶作否むしろ平年作の起るや直ちに圧縮されてしまうということほどに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...水を否む魚は死ぬではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰か否むことが出来よう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...否む理由はないので...
吉川英治 「三国志」
...樹下石上も否むべきではない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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