例文・使い方一覧でみる「吠ゆ」の意味

...一犬の虚に吠ゆる処... 一犬の虚に吠ゆる処の読み方
芥川龍之介「骨董羹」

...桀（けつ）の狗（く）尭（げう）に吠ゆだと――此奴（こいつ）生意気を吐（ぬ）かす... 桀の狗尭に吠ゆだと――此奴生意気を吐かすの読み方
内田魯庵「犬物語」

...高らに吠ゆる牛の下... 高らに吠ゆる牛の下の読み方
ホーマー　Homer 土井晩翠訳「イーリアス」

...犬（いぬ）の声（こゑ）ふけわたる闇の夜をさびしければや犬吠ゆる... 犬の声ふけわたる闇の夜をさびしければや犬吠ゆるの読み方
永井壮吉「偏奇館吟草」

...遥かに山林の外で犬の吠ゆるのを聞きました... 遥かに山林の外で犬の吠ゆるのを聞きましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ただ軽々しく吠えないのは、この犬として当然の思慮で、その何たるを見極めて後にこそ、吠ゆべきは吠え、防ぐべきは防ぐことを心得ているからです...
中里介山「大菩薩峠」

...犬の吠ゆるは非常態でなければならない... 犬の吠ゆるは非常態でなければならないの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...抜き放ちたる光の裏（うち）に遠吠ゆる狼を屠らしめたまえとありとあらゆるセイントに夜鴉の城主が祈念を凝（こら）したるも事実である... 抜き放ちたる光の裏に遠吠ゆる狼を屠らしめたまえとありとあらゆるセイントに夜鴉の城主が祈念を凝したるも事実であるの読み方
夏目漱石「幻影の盾」

...叫び吠ゆる声は文字の得て形容する所にあらざりき... 叫び吠ゆる声は文字の得て形容する所にあらざりきの読み方
エドガア・アルラン・ポオ　Edgar Allan Poe 森林太郎訳「うづしほ」

...まことに眠れる獅子は吠ゆる犬に及ばない... まことに眠れる獅子は吠ゆる犬に及ばないの読み方
三木清「語られざる哲学」

...犬その別墅（べっしょ）に至り吠ゆる声を聞きて留守番が書簡を取り読み米を負うて還らしむ... 犬その別墅に至り吠ゆる声を聞きて留守番が書簡を取り読み米を負うて還らしむの読み方
南方熊楠「十二支考」

...夜通し狼の家をめぐりて吠ゆる声やまず... 夜通し狼の家をめぐりて吠ゆる声やまずの読み方
柳田国男「遠野物語」

...吠ゆる野面甲軍の一将... 吠ゆる野面甲軍の一将の読み方
吉川英治「上杉謙信」

...吠ゆるが如く云った... 吠ゆるが如く云ったの読み方
吉川英治「三国志」

...その吠ゆる声もすさまじい程である... その吠ゆる声もすさまじい程であるの読み方
吉川英治「三国志」

...何を血迷うて吠ゆるか... 何を血迷うて吠ゆるかの読み方
吉川英治「新書太閤記」

👨話題の人々👩