...外を覗(のぞ)くと、うす暗いプラツトフオオムにも、今日は珍しく見送りの人影さへ跡を絶つて、唯、檻(をり)に入れられた小犬が一匹、時々悲しさうに、吠え立ててゐた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...でもなぜですか」「犬が吠えているところを見ると...
海野十三 「恐竜島」
...――最初犬吠が乗り逃げした宇宙艇は...
海野十三 「月世界探険記」
...犬一匹吠(ほ)え付くわけでもないのに落胆したのであろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...尤も吠えつかない批評家程無用なものはないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...犬が一匹吠(ほ)え出したのをきつかけに沢山の犬が吠(ほ)え出して...
豊島与志雄 「犬の八公」
...お君はそのムク犬の烈しい吠え声にさえ破られないほどに昏睡状態(こんすいじょうたい)の夢を結んでいたのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに吠えることをしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友に向って吠えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小犬が駱駝の周囲を疾風のごとく廻転して吠(ほ)え立てると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ろくな犬も吠えてはくれません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜と共に吠え明かせ...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...犬がワンワン吠えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...吠えてゐる獅子だ...
牧野信一 「山彦の街」
...吠えるような歌いざまをして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...散々に罵り吠えていたが...
吉川英治 「三国志」
...「ええッ!」と吠(ほ)えたかと思うと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かさにかかって吠(ほ)えかかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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