...後者は独り君側輔弼の宰相として立つに非ずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君側の小姓の上席二人の者が髷を切って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...また小姓の上に立って君側の監督等をしている側役(そばやく)なるものも三...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...勝成公の君側に仕えた時分は...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...君側の奸者共を一挙に...
直木三十五 「南国太平記」
...「異国との交易を禁じておる幕府が、異国と、交通を始めるなど、いろいろと、浮説の多い時分に、幕府己の威信を、傷つけるものではないか」と、斉興が、いい終った時、石見は、手紙を巻きながら「仰せの通り――それから、秋水党の徒輩、もし、殿の御隠退が、のびのびと相成るようなら、何か、過激の手立にて、斉彬様を擁立し――彼奴らの、言葉を借りますると、君側の奸を除く、と申しますが――」「ま、そんなことを、申しておりますか」と、お由羅が、云った...
直木三十五 「南国太平記」
...君側の姦佞(かんねい)に妨げられて何一つ恩賞にあずからなかった...
中島敦 「李陵」
...君側(くんそく)の奸(かん)を発見したら...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「事前に除くべき障碍とはなんのことだ」「君側の二嬖(へい)だ」と柳通助が即座に云った...
山本周五郎 「新潮記」
...どうか君側の奸を掃(はら)い...
吉川英治 「三国志」
...一人も余さず君側から掃蕩してしまえ」と...
吉川英治 「三国志」
...しかし以前と事ちがい、唯今では、君側の人に、諸葛(しょかつ)先生が居られます...
吉川英治 「三国志」
...われら君側は、ただに主上を至尊(しそん)と仰ぎ奉るだけでなく、天地の神祇(しんぎ)にかけて、一死の契(ちぎ)りは常にこうなのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...君側の奸(かん)を一掃してのうえでなら...
吉川英治 「私本太平記」
...君側におるのも気の張るものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...(御君側を離れて...
吉川英治 「新書太閤記」
...君側のものまでが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...君側にいる彼の友も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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