...彼の人心向背には裏切りの意思が感じられる...
...彼女の人心向背によって、私たちは彼女に信用できないと判断した...
...経済危機によって、多くの市民の人心向背が政府に向かわなくなっている...
...戦争の時には、一瞬で人心向背が変わることもある...
...政治家の人心向背が国民の信頼を失う一因として問題視されている...
...この信任状が彼等を自繩自縛に陥れつつ向背の混乱となったのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「俺は君の向背をどう解釋したらいゝんだ?」と...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...悲運より幸運へと向背するになれたる者どもにとりては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第二に我藩の向背を尋ねるというのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私たちの關心は同時にイタリアの向背にもかかはらないわけには行かなかつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...スベテ渦巻ケル地平ノ向背カラ 自ラヲ標的トスル虚妄デハナイカ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...戦国の世のことゆえ向背(こうはい)のつねならぬはさして咎(とが)むべきではないにしても...
山本周五郎 「日本婦道記」
...吉岡がなぜそんなことをしたかといえば自分の存在を一ノ関に知らせるためだと思う」「反対者としてか」「向背両面の意味でだ」「というと」「吉岡はまじめなんだ」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小寺家の向背(こうはい)は...
吉川英治 「黒田如水」
...彼の向背(こうはい)も...
吉川英治 「三国志」
...近江の要衝を占むる佐々木の向背こそ大事との仰せに...
吉川英治 「私本太平記」
...この地方にもその向背(こうはい)ふたつの底流は変りなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...利害だけで向背(こうはい)するとも限ッていない...
吉川英治 「私本太平記」
...要するに――熊野水軍の向背(こうはい)は...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の向背(こうはい)にさえ注意していればおのずから勝目の孰(いず)れかが分ると自己の去就の卜(うらない)としている武族も近ごろは多かったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...筒井順慶(つついじゅんけい)の向背が気懸(きがか)りだったことにもよる...
吉川英治 「新書太閤記」
...毛利家の将来の向背(こうはい)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...人心の向背(こうはい)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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