...道の向こう側の人垣を作ってわめき合っていた子供たちの群れは...
有島武郎 「卑怯者」
...大陸の周囲は大洋が取り巻きその向こう側に神々の住みかがある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そのとき私は、丁度向こう側に、大きな箱のようなものがおいてあるので、何だろうかと、いぶかった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...ガラス板の向こう側で...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...だが、その橋の下はもちろんのこと、橋の手まえも、橋の向こう側も、真暗闇(まっくらやみ)だ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...尾根の向こう側はまだ見ることが出来ない...
辻村伊助 「登山の朝」
...向こう側におり立つ足音もほとんど聞こえぬくらいに柔らかであるが...
寺田寅彦 「子猫」
...若い方は向こう側に座って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...街路の向こう側に住んでる紙屋で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである...
夏目漱石 「三四郎」
...船尾の向こう側に魚の大きな尾がぴんと立ち...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...おそらく扉の向こう側に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...カーテンの向こう側で夢中になっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...その頃のお歯黒溝に沿った家々にはみな跳橋(はねばし)というものが向こう側まで掛け渡されていた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...今のところの向こう側にあって...
正岡容 「寄席行燈」
...「すぐその遣戸(やりど)の向こう側に置きましたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...専(もっぱ)らその学問見聞の向こう側に突進して...
柳田国男 「木綿以前の事」
...電車通りの向こう側からも煙があがった...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索