...橋と正面に向き合う処に...
泉鏡花 「海の使者」
...土岐はまざまざと昨夜の屍体と向き合う事を恐れながら...
海野十三 「白蛇の死」
...讓と斜(ななめ)に向き合うようにして腰をかけたので...
田中貢太郎 「蟇の血」
...たよりを通して知つている和尚は向き合うて話している和尚そのままだ...
種田山頭火 「旅日記」
...向き合うて見るとあんまり近いので急に何だか面ぶせに感じたので余は視線を逸らして其口もとを見た...
長塚節 「佐渡が島」
...今余が辛抱(しんぼう)して向き合うべく余儀なくされている鏡はたしかに最前から余を侮辱している...
夏目漱石 「草枕」
...男女は向き合うたまま...
夏目漱石 「草枕」
...彼と向き合うまで...
夏目漱石 「こころ」
...直(じか)に向き合う訳に行かなかった...
夏目漱石 「明暗」
...ちょうど私と向き合うように坐らせました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そっちへ行って向き合う座席に掛けた...
久生十蘭 「悪の花束」
...牛と牛が向き合う...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...せめてこんな工合にして」と大鏡と斜に向き合う位置に安楽椅子を据え直し...
久生十蘭 「魔都」
...向き合う位置に二脚の椅子が置かれ...
久生十蘭 「魔都」
...向き合う椅子に掛けると上眼使いでオズオズと加十の顔を眺めていたが...
久生十蘭 「魔都」
...帝国ホテルの王様の部屋の窓は「日本徴兵」の二階の窓と向き合うような位置にある...
久生十蘭 「魔都」
...マーシと向き合う格好で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...漸(ようや)く彼れと向き合う事が出来た...
松永延造 「ラ氏の笛」
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