...その下に入江をへだてて向きあうクイクイ岬要塞との間に...
海野十三 「火星兵団」
...女と向きあうようにその青い地に何か魚の絵を置いたメリンスの蒲団の上に坐った...
田中貢太郎 「青い紐」
...いてもいなくっても皆に判らないのよ」シナそば屋の灯の下で近々と向きあうと...
林芙美子 「帯広まで」
...のっそりと私と向きあう床几に掛けた...
久生十蘭 「海豹島」
...静かに立ってきて向きあう床几に掛けると...
久生十蘭 「海豹島」
...ケースをへだててサト子と向きあう位置にきていた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...サト子と向きあう椅子に移ると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ふたりと向きあう椅子に掛けた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...主事は白川を霊媒と向きあう位置に据えて...
久生十蘭 「雲の小径」
...向きあうと、かならずこういう形(かたち)になる夫婦なのである...
久生十蘭 「鈴木主水」
...捜査主任と向きあう椅子にかけた...
久生十蘭 「肌色の月」
...向きあう位置に鶏を据えた...
久生十蘭 「春の山」
...事務机を挟んで教諭と向きあう椅子に掛けた...
久生十蘭 「母子像」
...静江(秋元と向きあう椅子に掛ける)秋元さん...
久生十蘭 「喪服」
...安芸子はそしらぬ顔で向きあう椅子に落着いてしまった...
久生十蘭 「雪間」
...石田氏と向きあうソファに掛け...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...何とこの褐色の寂しい世に二つの心はさびしく対い合っていることであろう? 眠元朗は遠い世にあってはこうまで厳しい人間の心が向きあう息苦しさを感じなかったのに...
室生犀星 「みずうみ」
...嫁して来てから良人と二人きりで向きあうのはそれが初めてである...
山本周五郎 「日本婦道記」
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