...」「刈り込みをするのですツて?」繼母もおもて向きはにこ/\した顏で出て來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私の方を向きました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...うしろ向きになっているやつが...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...四大(しだい)も自然の女神自身もよろこんで人間たちの用向きに同伴し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もっともそれは表向きではなく島村抱月氏から片上天弦(かたがみてんげん)氏を通じ私から漱石氏の意向を聞いてくれぬかという事であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...そんな煽てにのるやうな連中ぢやないよ」富田の仲買は表向きの商売ではなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...己が用向きを餘處にされたを(that her business should be set aside)痛く不滿に思へる樣子の(who was looking very displeased)少女をチラと眺めやつて(with a glance at)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...ここには不向きですよ...
豊島与志雄 「変る」
...振向きもしないで...
直木三十五 「南国太平記」
...用向きをおっしゃって下さい」「ええと...
中里介山 「大菩薩峠」
...医者はもう一度弟の方を向き...
中原中也 「亡弟」
...下向きに立つはずだが」重吉はさすがに気がついた様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...余がこの窓から顔を出してゐるのを知つてゐる筈なのに、見向きもしない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...婦人向きとはおよそ反対です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...詮索する向きもあるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...平五が坐るとこっちへ向き直ったが...
山本周五郎 「末っ子」
...内陣の方を振向きましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「さ行こう」――ぱっと扉の方へ向きなおって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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