...へとへとになって夜机に向かいながらついうとうとし...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...そのお向かいに、ロロとルルの二人の火星人が座をしめた...
海野十三 「火星兵団」
...爺さんも向かいあって腰かけた...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...仲よく向かい合って...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...もたれに彫刻のある古風なイスがデスクをはさんで向かいあっておいてあります...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...手水鉢(ちょうずばち)の向かいの梅の枝に二輪ばかり満開したのがある...
寺田寅彦 「どんぐり」
...却って意外な結果や現象に対しては十分な興味をもってまともに立向かい...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...雑用夫(ベルボーイ)が部屋への案内を買って出てくれて向かいますと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...お向かいの部屋の前に...
外村繁 「落日の光景」
...次に彼はイタリー国境に向かい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三歩向かいながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...これからは思いっきり乗り回しちゃうぞー」ウージェーヌはボーセアン夫人の桟敷へ挨拶に向かいながら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ある日妾(しょう)に向かい...
福田英子 「妾の半生涯」
...突然彼女に向かい所持品を持ち監外に出(い)でよという...
福田英子 「妾の半生涯」
...この庭で彼女と向かい合って立ち...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...向かいの大きなベネチアン鏡に映った不機嫌な鉛色の自顔をじっと見ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...向かいの波止場のガキがガラスを盗んだというさ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...他の梯は窖住(あなぐらず)まいの鍛冶(かじ)が家に通じたる貸家などに向かいて...
森鴎外 「舞姫」
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