...坐って下を向いている雪子の表情を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この際妙子の気持が洋裁の技術習得の方へ向いているのは結構であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのときオートバイに乗ろうとしていた色の浅黒い青年のほうに向いているところであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...だいたいにおいて反対の方向に向いている...
寺田寅彦 「耳と目」
...又必ずしもそうした方向に向いているとも云えないということが想像出来る事実である...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...僕の心と妻(あれ)の心とは全く背中合せに反対の方を向いているんですからね...
豊島与志雄 「囚われ」
...「彼女の心は他の男に向いている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暫く、そうした沈黙がつづいてから、足音がしたので、二人が、俯向いていると、四ツ本が「拙者の詰所まで」と、いって、襖のところへ、立っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...寧(むし)ろ対談を避けるというように横を向いているので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...大気中の炭酸ガスの量を殖(ふ)やす方向に向いている...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...しかし小林が下を向いているので...
夏目漱石 「明暗」
...子供の悪戯(いたずら)だろう」向うを向いている塔婆を引っこ抜いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...向うを向いているがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の子の指の方が向いていると思っていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...――涙の出ない歔欷(すすりなき)のようなものが再び腹の底から起って仰向いている朝子の唇を震わせた...
「おもかげ」
...どちらを向いているのでもなく...
横光利一 「欧洲紀行」
...大義大道の人に向いている...
吉川英治 「三国志」
...仰向いていると、眦(まなじり)からつたう涙が耳の穴へながれこむ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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