...顔は下を向いているので分らぬけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...知らん顔をして横を向いている...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...そのときオートバイに乗ろうとしていた色の浅黒い青年のほうに向いているところであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...しょんぼりと俯向いている...
豊島与志雄 「復讐」
...俯向いているだけであった...
直木三十五 「南国太平記」
...そう思って、俯向いていると、月丸が、じっと、自分の顔を凝視めているような気がした...
直木三十五 「南国太平記」
...腰打ちかけてこちらを向いている一人の白い姿があるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今あなたがどこに立ってどっちを向いているかという実際が...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...向いていると同様の仕事をしなければならなくなる...
夏目漱石 「創作家の態度」
...会計課の窓が向いている側にいることに気づいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...仰向いている貌は無数の結節で荒れ果てていた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...男の顔は女の顔に向いている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...あっちを向いていると安心でうれしがった由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すぐ近くの襖子(からかみ)のほうを向いている人に見せると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...凝っと丸く俯向いている時がある...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...治郎吉の仰向いている顔へ映した...
吉川英治 「治郎吉格子」
...使者はたびたび京都へ出向いている...
吉川英治 「新書太閤記」
...仰向いていると、眦(まなじり)からつたう涙が耳の穴へながれこむ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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