...巡査は僕がふり向いた時...
芥川龍之介 「河童」
...お君は黙って下を向いた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...そして憤々(ぶつ/\)して連(つれ)の女をふり向いた...
薄田泣菫 「茶話」
...そうしてちゃんと天頂を向いた花を咲かせていた...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...意識を取り戻し病状が上向いたときには...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...冷酷な顔つきをして横を向いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これで、お別れになるかも知れませぬが、お身体を、おいとい遊ばして――兄様、それでは――行って、参ります」「うむ」立とうとする深雪が、俯向いたまま、畳へ、涙を落した...
直木三十五 「南国太平記」
...お絹はやっぱり横を向いたまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...勿来の関……なんとなく意をそそられます」「お気が向いたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わずあたりを振向いたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...広庭のざわめきが一瞬静まって一同が己の方を振向いたと知ると...
中島敦 「弟子」
...彼はただ苦笑いをして横を向いた...
夏目漱石 「行人」
...こんなつまらねえ話はありませんぜ」登は黙って振向いた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...川に向いた縁先の籐椅子に矢代はかけると...
横光利一 「旅愁」
...はっと振り向いた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...さしうつ向いたきりになった...
吉川英治 「私本太平記」
...車の歯のごとく中心へ向いた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大尉(だいい)の公邸に出向いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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