「吐」の意味
吐き出す
小説での「吐」の使い方
...」夫人はまた吐息をついた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...正面に怪物のように火を吐いていた痣蟹の軽機関銃が...
海野十三 「恐怖の口笛」
...酔(よ)ったまぎれに吐(は)いたのであろう...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...空中へぺっと唾を吐き跳ばした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...初めて西洋に行くものは地下鉄道車内の臭気に往々嘔吐を催す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...あくびを噛み殺していた連中がホッと息を吐(つ)いた時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...今誰さんとあなたの事を大変賞(ほ)めていた所だというような不必要な嘘まで吐(つ)いた...
夏目漱石 「道草」
...番頭の弥八と、養子の品吉は、たった一と口啜っただけで助かった」「お嬢さんは放って置いても助からなかったでしょうか」「いや、お嬢さんと与之助は至って軽かった、与之助などは、ひどく吐いた後はケロリとしている、青くなって寝て居るのは、気臆れのせいだ、あれだけ吐くと、大抵の毒も腹には溜るまいよ、運が良かったのだ」それだけのことを言い残して、順庵はせか/\と帰って行くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この住居および家族のうちに支配しているいとわしい事情を考えて」――ここでとっさの決心をして床につばを吐いた――「私の部屋をただちに出ていくことを通告します...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...すがすがしい息吹を吐いてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...日を経るに従ひ胸悪く頻(しき)りに嘔吐(おうど)を催しければ...
福田英子 「母となる」
...パイプから大きな煙りを吐き出してゐた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...これも亦(また)長太息(ためいき)を吐(つ)きました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...彼らの口から何かの弱音を吐かそうため...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸いにして多数が吐くほど酔ったからよいが...
柳田国男 「雪国の春」
...路傍の溝へ吐いていた...
吉川英治 「大岡越前」
...馬上の人影も、馬の尻について来る徒歩(かち)の人影も、白い息を吐いて、寒さを忘れていたかのように先を急いでいる様子である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……三人が客間に落ち会いました時……そのドーブレクが恋の遺恨から吐き出しました悪口雑言(あくこうぞうごん)...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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