...予は何時までも名誉ある海軍教授の看板を謹(つつし)んでぶら下(さ)げてゐたかも知れない...
芥川龍之介 「入社の辞」
...今日この名誉ある得業の証書を貰って始めて社会に御出になるのは...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...神近という第一情婦(『万朝報』記者からの名誉ある命名)のあることも知ってい...
大杉栄 「男女関係について」
...名誉ある孤立を守って地味な仕事をこつこつと続けてゆくのがささやかながら僕の愛国心の発露だと思っている...
知里真志保 「『愛国心』私はこう思う」
...「K――さん名誉ある人ですから...
徳田秋声 「仮装人物」
...全身負傷を被り居る教育あり名誉あるこの軍人をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この人だけの名誉ある終りを飾った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...名誉ある地位にも登れず...
永井隆 「この子を残して」
...余といえども木村項の名誉ある発見たるを疑うものではない...
夏目漱石 「学者と名誉」
...どう弁じてみたところで「名誉ある」遠征とはいえそうもないのだ(この不名誉な居直(いなおり)強盗的遠征もまた失敗に帰した...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...然し名誉ある結末などは...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...新しい家庭生活というものをつくり出してゆく者として自分たちは名誉ある義務と責任とを負わされている自覚を拒んではいなかっただろうと思う...
宮本百合子 「家庭と学生」
...まことに彼の名誉ある偉大な最期を見ずに彼を評価するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...立派な名誉ある場所においてよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...国民にとって名誉あるものとは思われません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この村の名誉ある産物ではない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...三箇国の名誉ある学位を取られたのですが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この名誉ある権門たちが...
吉川英治 「新書太閤記」
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