...税務……などそれぞれ自分の分担事務の名目において他村へ「調査」などに出かけ...
犬田卯 「瘤」
...「つまりおやじさんの自家用酒という名目にしてあるのかね?」「それが逆なんですよ」フクさんは以前はぶすっとした無愛想な女で...
梅崎春生 「凡人凡語」
...畢竟人間知見上の名目に過ぎずして...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...亞細亞てふ歴史的名目によりて...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...世は滔々(とうとう)として礼を名目にして...
太宰治 「惜別」
...伊国は地理学的の名目にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...単なる名目に過ぎないものとなり...
戸坂潤 「科学方法論」
...拒む名目に苦しむに至るだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...便宜上の名目にすぎず...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...いろ/\なものゝ名目に...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...とりあえずそれを名目にして身柄をおさえることにした...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...出版綱領実践委員会はエログロ出版取締のためという名目に乗ぜられて...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...今では私のお訪(たず)ねして行く名目に困っていたのでした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きわめて久しい昔からきわめて多くの名目によってわが王廷に深い関係をもち...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老年と病弱を名目に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やがて死ぬべきものどもが真実だと思った名目にしかすぎぬ――このギリシア人の名高い言葉は...
横光利一 「旅愁」
...名目に過ぎないかたちになり終って...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでいいのだ』千鳥講頼母子講(たのもしこう)の集まりという名目になっている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索