...ある名状しがたい心の疲労に...
芥川龍之介 「偸盗」
...名状しがたい大戦慄が...
海野十三 「地球要塞」
...名状しがたい嫌な氣持が伴ふ...
田畑修一郎 「南方」
...面窶(おもやつ)れのした様は何とも名状しがたいほどだが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...彼は名状しがたい心地になっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嫌悪(けんお)と愛情と嫉妬(しっと)と熱い憐憫(れんびん)との名状しがたい印象を心に受けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...名状しがたい何物かゞ...
中原中也 「在りし日の歌」
...名状しがたい覚悟をなして...
中原中也 「在りし日の歌」
...池の形の名状しがたいように...
夏目漱石 「草枕」
...何とも名状しがたい...
平林初之輔 「人造人間」
...僕は名状しがたい嬉(うれ)しさに雀躍(こおど)りしながら...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...実に名状しがたい心持です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私はまことに名状しがたい感にうたれた...
三好達治 「海辺の窓」
...悲しさとの入り乱れて名状しがたいものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...名状しがたい華奢なナイフの踊りのように見えて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...名状しがたい苦悶になつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...何とも名状しがたい卒伍(そつご)の感情をふくんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...名状しがたい人間の悲鳴が起った...
吉川英治 「平の将門」
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