...「名宛人」に手紙を送ってきた人は誰?...
...彼から「名宛人」と書かれた封筒が届いた...
...彼女は私の「名宛人」を知っている...
...「名宛人」が不明な手紙は開封しないようにしましょう...
...あなたがその手紙の「名宛人」だということが分かりました...
...名宛人(なあてにん)も初めから終りまで例外なく同一人物であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...五枚の封筒に同じ名宛を書きつづけている...
永井荷風 「ひかげの花」
...毎年各高等学校の校長に依頼して、各校から一名宛、そういう学生の推挙を頼まれるのだそうである...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...一郎と直(なお)と二人の名宛(なあて)で」「Kさんはまだ結婚しなかったのですかね」「そうさ...
夏目漱石 「行人」
...それは予期通り私の名宛(なあて)になっていました...
夏目漱石 「こころ」
...状袋へ名宛を書くときに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何の苦もなくまた名宛(なあて)の苗字(みょうじ)を小綺麗(こぎれい)な二階建の一軒の門札(もんさつ)に見出(みいだ)した...
夏目漱石 「明暗」
...その表へ名宛(なあて)を記(しる)した...
夏目漱石 「明暗」
...それには皆(みんな)坂井の名宛(なあて)が書いてあった...
夏目漱石 「門」
...もし其所(そこ)に手紙(てがみ)の名宛(なあて)の坊(ばう)さんがゐなかつたら...
夏目漱石 「門」
...名宛(なあて)はない方がいい」「品物は一々かくんですか」「ええ羽織何点代価いくらと云う風に表にして出すんです...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なぜわたしたちは名宛人であるあなたばかりでなくわたしたちに手紙を頼んだ人もだますのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...すず子はその名宛が誰れであらうともみんな自ら開封した...
平出修 「計画」
...大臣文学者の門を叩いてゐる文学青年のうちで最も意久地のなさゝうな一人を夫々一名宛挙げて...
牧野信一 「蝉」
...名宛人は院長及び副院長となって...
松永延造 「ラ氏の笛」
...正しく名宛人の手にとどいたのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...柳川ヨシエという名宛(なあて)の質札が二枚出た...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...この春、ああは豪語して去ったものの、よもや二度とは京都へ足ぶみ致すまいと思っていたのに――よくよくな慢心者――約束とあって――御覧なさい、吉岡清十郎どの他(ほか)御一門と、名宛ても不敵に、新免宮本武蔵と、ただ一人名前で、打(ぶ)つけてよこしたその果し状を」三武蔵は今、どこにいるのか、居所(いどころ)は認(したた)めてないので、その書面からは知り得べくもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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