...自分は假に之を融合愛(Verschmelzungsliebe)と憧憬愛(Sehnsuchtsliebe)と名づける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この事を元素の週期律と名づけるのです...
石原純 「メンデレーエフ」
...生と名づける靈妙の畫を成すのである...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...全体世人が博物家と名づける者の中には真に程度の低い者がある...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...ある人はこれを一元論と名づけるかも知れぬ...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...それはとにかく先生の芸術なりまたその芸術の父なる先生の人に吸引されてしばしばその門に出入した人々を「お弟子」と名づけることになっているようである...
寺田寅彦 「柿の種」
...これを科学というものあるいは一般に「学」と名づけるものの始原と結び付けて考えてみるのも一種の興味があると思う...
寺田寅彦 「言語と道具」
...かかる相対性を吾々は一般に弁証法性と名づける...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...物質性・質料性の原理と名づけることが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...哲学に於ける文学主義と名づける必要があると思う...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そうではなくしてまず空間がありその表象内容を客観と名づけること――それは客観という Sphre にぞくしていることではない――によって主客の対立が可能となると云うのである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...」そこで延命地蔵と名づけることになりましたが...
豊島与志雄 「霊感」
...この世界をハイデッガーは「軌道の上の生活」(auf der Spur sein)と名づける...
中井正一 「絵画の不安」
...座敷とは云いながら客を通すからそう名づけるまでで...
夏目漱石 「門」
...カ・サのようなそれから成立つ音単位を音節と名づけるが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...それ以前を私は発酵時代と名づける...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...人々が呼んで大茶人と名づける人々...
柳宗悦 「工藝の道」
...そんな人間を「東京」と名づけるとすれば...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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