...自分は假に之を融合愛(Verschmelzungsliebe)と憧憬愛(Sehnsuchtsliebe)と名づける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...然し私は自分の便宜の為めに仮りにそれを愛と名づける...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...全体世人が博物家と名づける者の中には真に程度の低い者がある...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...蒸汽機関は一に貧民製造機関と名づけることが出来る...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...斯様な病症を医者の方では誇大狂と名づける...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...終り無き世とか云ふのは梨子を「有りの実」と唱び硯箱を「当り箱」と名づけるのと同じく縁喜を祝ふ仮の言葉で...
丘浅次郎 「人類の将来」
...どういうわけか救済とか救恤とか善根とか名づけるわけですね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...食道直下には「咀嚼胃(カウマーゲン)」と名づける袋があってその内側にキチン質でできた歯のようなものが数列縦に並んでいる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それを「ひだつ(火竜?)」と名づけるという話であった...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...腰にはネーテと名づける剣を帯び...
寺田寅彦 「春寒」
...を截断と名づけるならば...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...で思惟の論理以外のものを弁証法と名づけるのは...
戸坂潤 「辞典」
...又尚書と名づけるものを作つたものがあるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...今一本の直線をとって、その上の一点を0と名づけ、右の方へたとえば一センチごとに点をとって、それらの点を1、2、3、……と名づける...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...わたくしは姑(しばら)く「総宗家」と名づける...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしはこれをエンテレケイアと名づける」と彼は言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かかる求道者の集団を人々は修道院と名づける...
柳宗悦 「工藝の道」
...こう名づけるのも自然であるが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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