...一層同感することは確かである...
芥川龍之介 「解嘲」
...此等の人の大多數は唯自分と共鳴若しくは同感すると云ふ意味で尊敬に價するのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...何処に大した相違があらう? 私は寧(むし)ろ蔑視される賤業婦達の自覚しながらも喰べる為めに生きたいばかりに嫌やな者共の機嫌きづまをとらねばならぬ悲痛な気持に同感する...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...新たに入社するものはこの伝統の社風に同感するものでも...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...僕も共に同感するところだ...
海野十三 「深夜の市長」
...實見者たる僕の同感する點が多い...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
...中国のエリット達は必ずや衷心から同感するに違いない...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...同感するであろうと私は信ずる...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...私は本当に動物と同感するの喜びを感ずる...
豊島与志雄 「同感」
...その点アメリカの学者には私たちに同感する者を見出した...
野上豊一郎 「パルテノン」
...この趣味に同感する限り...
萩原朔太郎 「青猫」
...他人の不幸に感情だけで同感するということ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...やるせないやうな心持には自分は同感する事が出來た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私のひとみほど近しい者だって同感することは出来まい...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...そして同感するところが多々あります...
三好十郎 「恐怖の季節」
...少しも同感するふうを見せなかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...一体に巴里(パリイ)人の趣味が一方に雷同して傾く事なく思ひ思ひに自分の素性(そせい)の同感する所を択(えら)んで自由に其れを研究し楽(たのし)んで行く風の盛(さかん)なのが面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我々の心は彼の苦悩に同感することを拒絶する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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