...此等の人の大多數は唯自分と共鳴若しくは同感すると云ふ意味で尊敬に價するのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...君は君に同感すると稱する人の顏に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我等はこの主動機に同感することなしに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何処に大した相違があらう? 私は寧(むし)ろ蔑視される賤業婦達の自覚しながらも喰べる為めに生きたいばかりに嫌やな者共の機嫌きづまをとらねばならぬ悲痛な気持に同感する...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...それから「女らしくいゝ加減な処で考へを止めて置くから他人の心持ちに同感することが出来ないのだ」と云ふやうなこともあなたの感違ひから出てゐるのです...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...新たに入社するものはこの伝統の社風に同感するものでも...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...折から閣員の一人隈山子爵が海外から帰朝してこの猿芝居的欧化政策に同感すると思いの外慨然として靖献遺言的の建白をし...
内田魯庵 「四十年前」
...君も同感するだろう...
海野十三 「地球盗難」
...半ば同感すると同時に...
大杉栄 「新しい女」
...中国のエリット達は必ずや衷心から同感するに違いない...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...秋骨君のいわゆる応報の説に同感するのである...
永井荷風 「日和下駄」
...対境に同感するやさしい心...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...同感する状(さま)著しく...
南方熊楠 「十二支考」
...やるせないやうな心持には自分は同感する事が出來た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私のひとみほど近しい者だって同感することは出来まい...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...一体に巴里(パリイ)人の趣味が一方に雷同して傾く事なく思ひ思ひに自分の素性(そせい)の同感する所を択(えら)んで自由に其れを研究し楽(たのし)んで行く風の盛(さかん)なのが面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...僕は絵に於る如き親しみを以(もつ)て氏等の詩に同感することは出来ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我々の心は彼の苦悩に同感することを拒絶する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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