...お鈴も勿論(もちろん)こう云う子供に同情しない訣(わけ)ではないらしかった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...誰でも他人の不幸に同情しない者はない...
芥川龍之介 「鼻」
...同情しない筈はない...
芥川龍之介 「手巾」
...何かその奥の鼠小僧の墓に同情しない訳には行かなかった...
芥川龍之介 「本所両国」
...たとへ社會が同情しないでも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...サツですごいヤキをいれられている」「ボル派なのに同情するのか」「あんたは同情しないのか?」矢萩みたいに――は黙っていた...
高見順 「いやな感じ」
...同情しないよ...
太宰治 「富嶽百景」
...またワグナーその他の楽劇にあまり同情しない事なども...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...こういう善良な罪のない不満に対しては同情しないわけにはいかない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...どうしてもそのお嬢様のために心から同情しないわけにはゆきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう同情しないンでせう?」「馬鹿云つちやアいけない...
林芙美子 「浮雲」
...同情しないではゐられなかつたが...
林芙美子 「浮雲」
...そしていかなる不運にも同情しないでもよいという権利を彼女に残してくれた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...われわれは同情しない……曖昧なことばかりいっていないで...
久生十蘭 「肌色の月」
...誰でも他人の不幸に同情しない者はない...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...他人にゃ同情しない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...同情しないではない――が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そんなところにはミジンも同情しないからね...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
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