...三十に近い同君が二十二歳の余を先生先生と敬称するのもそういう敬語に慣れぬ余には不思議に思われた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その材料を提供してくれた同君に感謝の意を表するのである...
田中貢太郎 「『黒影集』の序詞」
...岡邦雄氏に唯研創立のはなしを持ち込んだのも同君だが...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...同君の手許で明治以来の凶作の年の「体温表」を作ってみたところ...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...木村毅君で思い出すのは、同じく私のクラスメイトで、町田歌三君が、涙香の書物を出版していた扶桑堂の主人で、同君は、自分で縮刷本の表紙の図案なども書いていたのだった...
平林初之輔 「黒岩涙香のこと」
...しかし同君はそれを菌類とは気づかず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...同君の語るところによれば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...同君は親切にも私のためにわざわざ京都から二回も伊吹山方面へ出掛けて探査し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...けだし同君の貧乏生活の絶頂だったろう...
正岡容 「わが寄席青春録」
...先だって同君からその著書『支那語教育の理論と実際』という本をもらって...
三木清 「読書遍歴」
...けれども久保田君にとつては――同君自身の幸福なる結婚は別として――世上の戀は遂に果敢ない夢に等しい...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...同君がいつも子どもと良心的に裸になって...
村山俊太郎 「『教室の記録』の編集を終えて」
...近々同君の業蹟は一冊のまとまつた本として...
柳宗悦 「和紙十年」
...同君はほとんどつきっ切りで話をきかせてくれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...あの地名は同君の郷里の方にあるのであろう...
柳田國男 「名字の話」
...それはいかにもあり得ることだと同君はいうのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おもふに同君が大事をとつて一は東北方面へ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...同君は千葉縣の人...
若山牧水 「水郷めぐり」
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