...これよりさき、帝の同勢も、「れぷろぼす」の姿に胆(きも)をけして、先手は既に槍(やり)薙刀(なぎなた)の鞘(さや)をも払はうずけしきであつたが、この殊勝な言(ことば)を聞いて、異心もあるまじいものと思ひつらう、とりあへず行列をそこに止めて、供頭(ともがしら)の口からその趣をしかじかと帝へ奏聞(そうもん)した...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...同勢五十有二人、本所江東橋畔なる第三中學校の門前に相會し、午後七時半を以て發足す...
大町桂月 「千葉夜行記」
...同勢三、四人で一個の西瓜(すいか)を買って石手川へ涼みに行き、居士はある石崖の上に擲(な)げつけてそれを割り、その破片をヒヒヒヒと嬉しそうに笑いながら拾って食った事もあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...伊達家は三千人の同勢中...
直木三十五 「南国太平記」
...この場の座興に同勢を狩り催して...
中里介山 「大菩薩峠」
...屋敷の中へ混み入った同勢は...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのずと同勢が殖えてゆくのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...同勢(どうぜい)はこれでようやく揃(そろ)ったが...
夏目漱石 「坑夫」
...余も同勢に交(まじ)って一つ二つ食った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...桟敷の上に不安な顔を押し並べた同勢を見渡しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菊屋の同勢もさすがに酒も興も盡きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吹き降りの大嵐の中を、こっちの同勢が、近づいて行くと、ポオン、ポオン、音がする...
火野葦平 「花と龍」
...大塩の同勢が到る処に大筒を打ち掛け火を放つたので...
森鴎外 「大塩平八郎」
...蔵太はやがて同勢と共に近づいて来るなりすぐ言った...
吉川英治 「私本太平記」
...亀山へ供して行く将士の同勢は三千に余った...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご免っ――」同勢三十余人...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また東京以来同伴しているN画伯などの同勢七...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...同勢をすべて三手に分けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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