...こうして六人の同勢は三方に別れた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...同勢のうちには、さらに川下の細間の渡し場から渡った者もあり、また無理やりに追いかえされた者も多かったが、とにかく夜の明けるまでに五六千が利根川を越えることができた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同勢を集め重詰めを持ち寄って繰り出してみると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...それを桐油を着た十五六人の同勢が並んで此方へ下りて來るのが夕日を帶びて明かに見えた...
田山花袋 「歸國」
...あなた方御同勢の五人と...
中里介山 「大菩薩峠」
...前から来た槍の同勢と...
中里介山 「大菩薩峠」
...其同勢のうちにお石は必ず居たのである...
長塚節 「太十と其犬」
...でないと判官三郎にしてやられますよ」倶楽部(くらぶ)の同勢も...
野村胡堂 「古城の真昼」
...彼等を迎へ降して仁王門の椽の下へ繰り込む同勢と知れた...
牧野信一 「鬼の門」
...平松 (右手を差して)そっちだ!その声につれて同勢は一言も発せずにバラバラッと右奥へ向って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...丁度同勢十一人だ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...高氏の同勢らしい一行を彼方に見かけた...
吉川英治 「私本太平記」
...悲歌押送(おうそう)の同勢は...
吉川英治 「私本太平記」
...輦輿の同勢は、あの翌日、加古川を出て、姫山泊りか、今宿(いまじゅく)だったか」「されば、姫山泊りでございました」「次の日は」「斑鳩(いかるが)ノ宿(しゅく)」「そして、ゆうべは?」「てっきり那波(なわ)泊りと見ておりましたが、今日の船坂越えを控えてのせいか、夕道を延ばして、昨日は宵おそく、有年(うね)の光明寺と申す山寺にご宿泊です」「なに、有年の山寺とな?」「は」「では、船坂峠からわずか二里余のさきではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...また輿の同勢は、あとから来い」列を残して、彼もまた、一ト足先に、そのまま柏原へ駒を飛ばした...
吉川英治 「私本太平記」
...この同勢で余りに馬をとばしては...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで急に同勢がかえりみ合っても...
吉川英治 「私本太平記」
...同勢無二無三に先行を争うので...
吉川英治 「新書太閤記」
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