...同勢のうちには、さらに川下の細間の渡し場から渡った者もあり、また無理やりに追いかえされた者も多かったが、とにかく夜の明けるまでに五六千が利根川を越えることができた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...郡市主催の蓄産共進会見物、馬と牛と人とが、こゝでは、少くとも、同権同勢だ、手(マヽ)並のうつくしさ、動物の若さのほがらかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...ユウリュピロスは同勢の中に退き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他の同勢に先んじて進み戰ふこと勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...マドロス君を囲んでこれらの同勢が...
中里介山 「大菩薩峠」
...刺叉(さすまた)というようなものを押立てた同勢が...
中里介山 「大菩薩峠」
...桟敷の上に不安な顔を押し並べた同勢を見渡しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かえりに太郎も加えて同勢五人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本舞台へ殺到する)平松 (右手を指して)そっちだ! そっちだ!(その声につれて同勢は一言も発せずにバラバラッと右奥へ向って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...平松 (右手を差して)そっちだ!その声につれて同勢は一言も発せずにバラバラッと右奥へ向って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...大声で後ろの同勢へ告げたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――輿(こし)は、摺針峠(すりばりとうげ)の上で、あれから、一ト息入れてでもいたのだろうか、同勢、だいぶ遅れているらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...二条の千種殿のとこまでまいれ」ところが、同勢、蹴上(けあげ)をくだって、粟田口の下まで来ると、そこに待っていた一群の武士がある...
吉川英治 「私本太平記」
...同勢が着いたところは...
吉川英治 「私本太平記」
...手下を加えて約七十人ばかりの同勢...
吉川英治 「新書太閤記」
...さしも戦い下手(べた)の同勢も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...同勢をすべて三手に分けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここへ入って来たのは角屋(すみや)の女郎衆の同勢であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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