...恩を仇でかへすのも同前(どうぜん)ぢや...
芥川龍之介 「虱」
...お前はそこらあたりの達磨(だるま)も同前だア」「どうせ達磨でも...
岩野泡鳴 「耽溺」
...」「御同前(ごどうぜん)だが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...………………九月十五日曇后晴、当地行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...休んでゆかう虫のないてゐるこゝで一椀の茶をのみほして去る子供ら仲よく遊んでゐる墓の中大魚籃(ビク)ひきあげられて秋雨のふる墓が家がごみ/″\と住んでゐるすげない女は大きく孕んでゐたその音は山ひそかなる砂ふりしくけふのつれは四国の人だつた暮れの鐘が鳴る足が動かなくなつた十月四日曇、飫肥町行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...秋暑い乳房にぶらさがつてゐるよいお天気の言葉かけあつてゆく旅は気軽い朝から唄つてゐるふる郷忘れがたい夕風が出た子供と人形と猫と添寝して日向子供と犬と仲よく秋風の鶏を闘はせてゐる十月六日晴、油津町行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...宿は勿論同前(上)雨...
種田山頭火 「行乞記」
...・別れて来た道がまつすぐ酔うて急いで山国川を渡る・つきあたつてまがれば風・別れきてさみしい濁酒(ドブ)があつたタダの湯へつかれた足を伸ばす十一月十八日曇、宇ノ島八屋行乞、宿は同前、いゝ宿である...
種田山頭火 「行乞記」
...しぐるゝ朝湯もらうて別れる(源三郎居)・ふる郷の言葉となつた街にきた・ふる郷ちかい空から煤ふる十一月廿一日晴曇定めなくて時雨、市街行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...一月廿日曇、唐津市街行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...六月五日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...六月十二日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...マア御同前(ごどうぜん)は雪駄(せった)直しを見たような者だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...犬……犬……犬猫同前な奴に手を杖(つ)いて頼めと仰しゃるのですか」ト云ッてジッとお勢の顔を凝視(みつ)めた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ただしかの后の当の敵たるローマ人また兎を卜に用い食用として殺さなんだ(ハツリット、同前)...
南方熊楠 「十二支考」
...だが汝ら女同前の輩の前で立ち小便しても何の恥かあるべきと...
南方熊楠 「十二支考」
...宮「あれでかれこれ御同前の三分の二ぐらい月給をとるのだから...
三宅花圃 「藪の鶯」
...そしてもしすべての(他の――同前)諸貨物が依然同一の価格にあるならば彼は同一の穀物地代を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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