...後に残った助手は同じく人数だけの自発器を持ち出して...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...』しかく陳じて左手をのべ、彼の兩手の手首(たなくび)をつかみ、同じく右手のべ、肩より弓矢ひきたぐり、 490*然(てんぜん)として笑ひつゝ、其弓矢もて、身をかはす彼の耳端打ちたゝく、矢は速かに地に落ちぬ、打たれて神女泣き乍ら屈みて逃る、譬ふれば、鷹に追はれて洞窟の奧の深きに逃げかくれ、死の運命を免れたる可憐の鳩を見る如し、 495弓矢地上にすてし彼、涙流して逃げ走る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...社会科学の範疇体系も亦同じく...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...殆んど時を同じくしてアメリカの社交雑誌『ヴァニティ・フェアー』の不敬絵画は日本の外務省の厳重な抗議を受けた...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それに代るものが同じく自我という古い器を尊重する筈はなかったのだ...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...言語のうちにヴィヨンのごとき詩人らがあると同じく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...梁書は漢靈帝光和中に作ることは北史と同じく...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...この絵本の色彩は歌麿が『吉原年中行事(よしわらねんちゅうぎょうじ)』と同じく各色(かくしょく)の間に配合せられし緑(みどり)黄(き)の二色(にしょく)は常によく全画面の色調を温和ならしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...同じく敦煌発見の絵の中に...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...あの批評家と同じく無事で幸福であると思った...
夏目漱石 「三四郎」
...潜伏せる余裕(よゆう)を示す幾多の実例たぶんこの知覚(ちかく)についてはわが輩と経験を同じくする人が許多(あまた)あることと信ずる...
新渡戸稲造 「自警録」
...唯物主義の人生觀と同じく...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...同じく一種の造型美術――言語上のゴシック建築――と見るべきものだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...球投げをする時ガマ口のやうにパクリと二つの手の平を開けておどおどと球の来るのを待ち構へてゐるやうな捕手が上達の見込のないと同じく...
牧野信一 「明るく・暗く」
...同じく関口駒井町大泉寺にはよかちよろの遊三の墓があると聞くがいづれも未だ私は掃つてゐない...
正岡容 「巣鴨菊」
...秀吉と同じく(『塵塚物語』五...
南方熊楠 「十二支考」
...双方ともに同じくらいに我々の存在に必要なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この努力そのものがイゴイズムと同じく愛を傷(そこな)うことのあるのを知りました...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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