...利章は福岡の邸から女房と二男吉次とを主家へ人質に出し...
森鴎外 「栗山大膳」
...弥太の吉次も、黙然(もくねん)と、大文字山の雲を見ていた...
吉川英治 「親鸞」
...吉次はまた、ことばを足(た)して、「――奥州の堀井弥太(やた)と仰っしゃってくだされば、なおよくお分りのはずでございます...
吉川英治 「親鸞」
...吉次なる者の素姓とか人間とかは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――奥州の吉次はもう国元へ帰っていた頃である...
吉川英治 「源頼朝」
...ちょっと坐ってくれ」吉次はそこで...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次は、馬の口輪を取り、女装した牛若は、笠や荷物を鞍につけて、馬の背につかまっていた...
吉川英治 「源頼朝」
...どこで見ている者がないとも限らない――吉次はあわてて...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次に二の句を云わせず...
吉川英治 「源頼朝」
...宿場で、吉次も馬を雇い、日を重ねて熱田へ入った...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次はあわてて佐賀山へ上ってしまった...
吉川英治 「源頼朝」
...「して、その吉次が、われらに何の用があって、呼びとめたのか」「御曹子の九郎様に、ぜひお目にかかりたい事があるので……実は、お手引をお願い申したいのです」「然るべきご用があるなら、大倉郷のお館へ、願い出たらよろしかろう」「公でなく、そっとお目にかかった方が、九郎様のお為にも、てまえの為にも、双方によろしいので……...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次は、鳥居わきの駒つなぎ場に近いところに土下座していた...
吉川英治 「源頼朝」
...それだけに、吉次でさえも、身がふるえました...
吉川英治 「源頼朝」
...夜は夜で」「御台所の政子様におひかれでございましょうな」うっかり吉次が口を辷(すべ)らすと...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次も気がついたか...
吉川英治 「源頼朝」
...だが、吉次は、「もう、やめましょう」と、顔を振った...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次のいる寺に、ふたりもつい幾月かをなす術(すべ)もなく暮していた...
吉川英治 「源頼朝」
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