...すぐに少尉(しょうい)じゃど」吉次や磯吉がうらやましげな顔をしていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...「伊沢吉次郎、父主水三千二百五十石、三川だい」と寄合の部に記してあるのが是である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...福岡の黒田兵庫が邸に預けられた利章の妻黒田氏と二男吉次郎とには...
森鴎外 「栗山大膳」
...吉次も、耳よりな話と、心にとめて、聞いていた...
吉川英治 「親鸞」
...――これは毎年の物で珍しくもございませんが、ほんのごあいさつまでに」土産物を置くと、吉次は、ふたつ三つ軽口を云って帰ってしまった...
吉川英治 「源頼朝」
...「誰を待っているのだろ?」若い法師だけに、吉次は、好奇心を起して、美しい京女でも、相手に現れれば、これは見ものになるが――などと想像を逞(たくま)しゅうしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...嘯(うそぶ)くように顔を見せつけている吉次を...
吉川英治 「源頼朝」
...さあ、おあがり」「ごめんなさいまし」足を洗って、吉次は、一間(ひとま)に通されてくつろぐと、「早速でございますが、荷になる手土産は、お山の事とて、持っても伺えませんので、ぶしつけながら、社殿のご修繕の費(つい)えの端にでも」と、一封の金を、寄進にとさし出した...
吉川英治 「源頼朝」
...見ず知らずの吉次のいう事を...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次がどこからか買って来た奴僕(ぬぼく)と思っているふうだった...
吉川英治 「源頼朝」
...それは」と、吉次はあわてて、「もすこし、時を待って遊ばしませ...
吉川英治 「源頼朝」
...家来といえばよい」吉次はまた...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次と告げずに、船の者ということで」吉次は、待ちかねた...
吉川英治 「源頼朝」
...――が吉次の眼には...
吉川英治 「源頼朝」
...ふたりの従者は云うまでもない継信、忠信の兄弟で、「やっ、和殿はいつぞやの男よな」「吉次ではないか、何をするか」共に、馬前から吉次を押し隔(へだ)てようとしたが、吉次は、耳もかさず、「しばらく、しばらく」云いつづけながら遮二無二、森の小道へと馬を引き込んでしまい、往来の目から離れると、ようやく草むらにうずくまって手をつかえた...
吉川英治 「源頼朝」
...吉次は起って、従(つ)いて行った...
吉川英治 「源頼朝」
...入れておいていただきたいことがございますので」吉次は...
吉川英治 「源頼朝」
...奥州の吉次であった...
吉川英治 「源頼朝」
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