...あのお慈悲ぶかい吉光御前(きっこうごぜん)様のお住居(すまい)だよ」頓狂(とんきょう)な声をして...
吉川英治 「親鸞」
...すると、浮浪たちも、にわかに丁寧になって、「吉光御前様のところへ行かっしゃるなら、誰か、案内してあげやい」「おらが行こう」竹の棒を持った河童(かっぱ)みたいな小僧が、吉次の側へ寄ってきて、「旅人、案内しよう」「すまないな」「なあに、吉光御前様には、おらたち、どれほど救われているかしれないのだ...
吉川英治 「親鸞」
...そして、吉光御前の、初産(ういざん)の美を、そっと、瞼(まぶた)で想像した...
吉川英治 「親鸞」
...吉光御前の血統(ちすじ)は六波羅の忌(い)むところとなって...
吉川英治 「親鸞」
...吉光御前の思いやりと...
吉川英治 「親鸞」
...吉光御前のやさしい姿を瞼(まぶた)に見た...
吉川英治 「親鸞」
...十二ともあれ今の吉光の前自身なり...
吉川英治 「親鸞」
...「そうそう」吉光の前へ向って...
吉川英治 「親鸞」
...吉光の前も、さけんだ...
吉川英治 「親鸞」
...吉光の前は、一年おいて、また一人の男の子をもうけた...
吉川英治 「親鸞」
...「おお」階梯(きざはし)のうえに見えた吉光(きっこう)の前(まえ)は...
吉川英治 「親鸞」
...吉光の前のことばを遮(さえぎ)った...
吉川英治 「親鸞」
...「吉光(きっこう)様へといって...
吉川英治 「親鸞」
...八十八公麿の手をひいて、館の坪(つぼ)の内へ入ると、養父の範綱(のりつな)も、吉光の前も、「おお、無事か」「怪我(けが)はなかったか」一家が、こぞって転ぶように縁先へ出てきた...
吉川英治 「親鸞」
...人には情けをかけておくものじゃ、ありがたいお人ではある」彼が、介や箭四郎(やしろう)たちに、そう語っているあいだに、吉光の前は、十八公麿をつれて、坪(つぼ)の石井戸のそばに立たせ、下碑(かひ)の手もからずに、自身で水を汲みあげて、よごれている足や手を洗ってやっていた...
吉川英治 「親鸞」
...吉光御前さまをお亡(な)くしなされて...
吉川英治 「親鸞」
...母御前の吉光(きっこう)さまに生き写しだ」と思えてならない...
吉川英治 「親鸞」
...亡母の吉光御前や...
吉川英治 「親鸞」
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