...すると、浮浪たちも、にわかに丁寧になって、「吉光御前様のところへ行かっしゃるなら、誰か、案内してあげやい」「おらが行こう」竹の棒を持った河童(かっぱ)みたいな小僧が、吉次の側へ寄ってきて、「旅人、案内しよう」「すまないな」「なあに、吉光御前様には、おらたち、どれほど救われているかしれないのだ...
吉川英治 「親鸞」
...その吉光御前というお方こそ...
吉川英治 「親鸞」
...それから――母の吉光(きっこう)御前が...
吉川英治 「親鸞」
...吉光(きっこう)御前からの書面の約束で...
吉川英治 「親鸞」
...「お従弟(いとこ)にあたる遮那王様の孤独を、人知れず、おいとしがられて、吉光御前様が、日頃から、心にかけて遊ばされたもの...
吉川英治 「親鸞」
...自分の主人(あるじ)、秀衡(ひでひら)は、遮那王を、仏界から下ろして、源氏再興の旗挙げをもくろんでいるのであるし、吉光御前や、有範朝臣(ありのりあそん)は、あべこべに、遮那王が身の終るまで、鞍馬寺に、抹香弄(まっこういじ)りをしていることを、祈っているのだ...
吉川英治 「親鸞」
...吉光の前(まえ)が...
吉川英治 「親鸞」
...するとまた、吉光の前は、「もう、何か、ものをいうてもよいころではございませぬか」案じ顔にいった...
吉川英治 「親鸞」
...「そうそう」吉光の前へ向って...
吉川英治 「親鸞」
...吉光の前の眸(ひとみ)にも...
吉川英治 「親鸞」
...吉光(きっこう)の前(まえ)もおののきふるえて...
吉川英治 「親鸞」
...入らせられませ」若後家の吉光(きっこう)の前(まえ)は...
吉川英治 「親鸞」
...「吉光(きっこう)様へといって...
吉川英治 「親鸞」
...お亡くなり遊ばされたのじゃ」吉光の前は...
吉川英治 「親鸞」
...八十八公麿の手をひいて、館の坪(つぼ)の内へ入ると、養父の範綱(のりつな)も、吉光の前も、「おお、無事か」「怪我(けが)はなかったか」一家が、こぞって転ぶように縁先へ出てきた...
吉川英治 「親鸞」
...母御前の吉光(きっこう)さまに生き写しだ」と思えてならない...
吉川英治 「親鸞」
...母の吉光(きっこう)の前(まえ)の遺物(かたみ)であり...
吉川英治 「親鸞」
...亡母の吉光御前や...
吉川英治 「親鸞」
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