...漁夫たちは吉例のように会社の数取(かずと)り人に対して何かと故障を言いたててわめく...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...兎も角も吉例の花見をしたことであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その後正月の吉例にまたわざと同じ事を話して笑ったりしたこともあった...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...吉例の勝抜き一本勝負をやり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉例の勝拔一本勝負をやり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吉例の屠蘇を祝つて居たとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七日の吉例七草粥を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吉例の如く午前中ワンカットで昼休み...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから二階へ上って、恐ろしい顔の天使をよんで、(吉例、読書よ)メモを見たら急にあわてました、というのは、十七日にわたす原稿が一つならずあるものだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし初春の狂言には曽我(そが)を演ずるを吉例としてある...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...今もこの家々にては吉例として門松の片方を地に伏せたるままにて...
柳田国男 「遠野物語」
...只一度正月のお稽古初めの時に吉例の何とかいうものを打たれたそうであるが...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...昔からの吉例になっているんだからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...花嫁花婿は吉例で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...このところ吉例となったようです...
吉川英治 「上杉謙信」
...毎朝の吉例どおり...
吉川英治 「剣難女難」
...吉例として数献(すうこん)の酒をかたむけ...
吉川英治 「三国志」
...ことしも吉例のように四...
吉川英治 「新書太閤記」
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