...吉例の松飾りを立てつつ安き心はなかったのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いつも先生が天皇陛下の万歳を三唱して会を閉づるのが吉例になつてゐた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...貞之助と三姉妹と悦子の五人は吉例の京都行きをしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その後正月の吉例にまたわざと同じ事を話して笑ったりしたこともあった...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...東京に於て明治三十二年三月土井林吉例言一...
土井晩翠 「天地有情」
...吉例の勝抜き一本勝負をやり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七日の吉例七草粥を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吉例シャン/\/\...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この吉例の試合には...
牧野信一 「サクラの花びら」
...それから二階へ上って、恐ろしい顔の天使をよんで、(吉例、読書よ)メモを見たら急にあわてました、というのは、十七日にわたす原稿が一つならずあるものだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今もこの家々にては吉例として門松の片方を地に伏せたるままにて...
柳田国男 「遠野物語」
...最も古いのは明和二年版の英一蝶の俳句入り「梅尽(うめづくし)吉例双六」で...
山本笑月 「明治世相百話」
...昔からの吉例になっているんだからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...正月七日は吉例の賜酒の宴(うたげ)だ...
吉川英治 「上杉謙信」
...このところ吉例となったようです...
吉川英治 「上杉謙信」
...松の内の城内は諸礼諸儀式の吉例ずくめで日ごと型どおりな繁忙で暮れている...
吉川英治 「江戸三国志」
...吉例として数献(すうこん)の酒をかたむけ...
吉川英治 「三国志」
...吉例といたしてもよいかと存じまする」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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