例文・使い方一覧でみる「吉」の意味


スポンサーリンク

...弥の両親はいとま乞(ご)いに来た...   吉弥の両親はいとま乞いに来たの読み方
岩野泡鳴 「耽溺」

...それでいて何となく底気味悪い不な予感に襲われるのでございます...   それでいて何となく底気味悪い不吉な予感に襲われるのでございますの読み方
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」

...原遊廓の牛太郎の女房が二人ゐて...   吉原遊廓の牛太郎の女房が二人ゐての読み方
武田麟太郎 「日本三文オペラ」

...秀と信長以前の状態に一度逆転すると見ている...   秀吉と信長以前の状態に一度逆転すると見ているの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「危ないことで」品は世間並に挨拶をしましたが...   「危ないことで」品吉は世間並に挨拶をしましたがの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...父は申しました」「伊之?」「あの方が伊之さんで」お幽の指した方を見ると...   父は申しました」「伊之吉?」「あの方が伊之吉さんで」お幽の指した方を見るとの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...お初(はつ)は口惜(くや)しく悲(かな)しく情(なさけ)なく、口(くち)も利(き)かれぬほど込上(こみあぐ)る涕(なみだ)を呑込(のみこ)んで、これは私(わたし)が惡(わる)う御座(ござ)んした、堪忍(かんにん)をして下(くた)され、お力(りき)が親切(しんせつ)で志(こゝろざ)して呉(く)れたものを捨(すて)て仕舞(しま)つたは重々(ぢう/\)惡(わる)う御座(ござ)いました、成程(なるほど)お力(りき)を鬼(おに)といふたから私(わたし)は魔王(まわう)で御座(ござ)んせう、モウいひませぬ、モウいひませぬ、決(けつ)してお力(りき)の事(こと)につきて此後(このご)とやかく言(い)ひませず、蔭(かげ)の噂(うはさ)しますまい故(ゆゑ)離縁(りゑん)だけは堪忍(かんにん)して下(くだ)され、改(あらた)めて言(い)ふまでは無(な)けれど私(わたし)には親(おや)もなし兄弟(きようだい)もなし、差配(さはい)の伯父(おぢ)さんを仲人(なかうど)なり里(さと)なりに立(た)てゝ來(き)た者(もの)なれば、離縁(りゑん)されての行(ゆ)き處(どころ)とてはありませぬ、何(ど)うぞ堪忍(かんにん)して置(お)いて下(くだ)され、私(わたし)は憎(に)くかろうと此子(このこ)に免(めん)じて置(お)いて下(くだ)され、謝(あやま)りますとて手(て)を突(つ)いて泣(な)けども、イヤ何(ど)うしても置(お)かれぬとて其後(そのご)は物(もの)言(い)はず壁(かべ)に向(むか)ひてお初(はつ)が言葉(ことば)は耳(みゝ)に入(い)らぬ體(てい)、これほど邪慳(じやけん)の人(ひと)ではなかりしをと女房(にようぼう)あきれて、女(をんな)に魂(たましひ)を奪(うば)はるれば是(こ)れほどまでも淺(あさ)ましくなる物(もの)か、女房(にようぼう)が歎(なげ)きは更(さら)なり、遂(つ)ひには可愛(かわゆ)き子(こ)をも餓(う)へ死(じに)させるかも知(し)れぬ人(ひと)、今(いま)詫(わ)びたからとて甲斐(かひ)はなしと覺悟(かくご)して、太(たきち)、太(たきち)と傍(そば)へ呼(よ)んで、お前(まへ)は父(とゝ)さんの傍(そば)と母(かゝ)さんと何處(どちら)が好(い)い、言(い)ふて見(み)ろと言(い)はれて、我(おい)らはお父(とつ)さんは嫌(きら)い、何(なん)にも買(か)つて呉(く)れない物(もの)と眞正直(まつしようぢき)をいふに、そんなら母(かゝ)さんの行(ゆ)く處(ところ)へ何處(どこ)へも一處(しよ)に行(ゆ)く氣(き)かへ、あゝ行(ゆ)くともとて何(なん)とも思(おも)はぬ樣子(やうす)に、お前(まへ)さんお聞(き)きか、太(たきち)は私(わたし)につくといひまする、男(をとこ)の子(こ)なればお前(まへ)も欲(ほ)しからうけれど此子(このこ)はお前(まへ)の手(て)には置(お)かれぬ、何處(どこ)までも私(わたし)が貰(もら)つて連(つ)れて行(ゆ)きます、よう御座(ござ)んすか貰(もら)ひまするといふに、勝手(かつて)にしろ、子(こ)も何(なに)も入(い)らぬ、連(つ)れて行(ゆ)き度(たく)ば何處(どこ)へでも連(つ)れて行(ゆ)け、家(うち)も道具(だうぐ)も何(なに)も入(い)らぬ、何(ど)うなりともしろとて寐轉(ねころ)びしまゝ振向(ふりむか)んともせぬに、何(なん)の家(うち)も道具(だうぐ)も無(な)い癖(くせ)に勝手(かつて)にしろもないもの、これから身(み)一つになつて仕(し)たいまゝの道樂(だうらく)なり何(なに)なりお盡(つく)しなされ、最(も)ういくら此子(このこ)を欲(ほ)しいと言(い)つても返(かへ)す事(こと)では御座(ござ)んせぬぞ、返(かへ)しはしませぬぞと念(ねん)を押(お)して、押入(おしい)れ探(さ)ぐつて何(なに)やらの小風呂敷(こぶろしき)取出(とりいだ)し、これは此子(このこ)の寐間着(ねまき)の袷(あはせ)、はらがけと三尺(じやく)だけ貰(もら)つて行(ゆき)まする、御酒(ごしゆ)の上(うへ)といふでもなければ、醒(さ)めての思案(しあん)もありますまいけれど、よく考(かんが)へて見(み)て下(くだ)され、たとへ何(ど)のやうな貧苦(ひんく)の中(なか)でも二人(ふたり)双(そろ)つて育(そだ)てる子(こ)は長者(ちやうじや)の暮(くら)しといひまする、別(わか)れゝば片親(かたおや)、何(なに)につけても不憫(ふびん)なは此子(このこ)とお思(おも)ひなさらぬか、あゝ膓(はらはた)が腐(くさつ)た人(ひと)は子(こ)の可愛(かあい)さも分(わか)りはすまい、もうお別(わか)れ申ますと風呂敷(ふろしき)さげて表(おもて)へ出(いづ)れば、早(はや)くゆけ/\とて呼(よび)かへしては呉(く)れざりし...   お初は口惜しく悲しく情なく、口も利かれぬほど込上る涕を呑込んで、これは私が惡う御座んした、堪忍をして下され、お力が親切で志して呉れたものを捨て仕舞つたは重々惡う御座いました、成程お力を鬼といふたから私は魔王で御座んせう、モウいひませぬ、モウいひませぬ、決してお力の事につきて此後とやかく言ひませず、蔭の噂しますまい故離縁だけは堪忍して下され、改めて言ふまでは無けれど私には親もなし兄弟もなし、差配の伯父さんを仲人なり里なりに立てゝ來た者なれば、離縁されての行き處とてはありませぬ、何うぞ堪忍して置いて下され、私は憎くかろうと此子に免じて置いて下され、謝りますとて手を突いて泣けども、イヤ何うしても置かれぬとて其後は物言はず壁に向ひてお初が言葉は耳に入らぬ體、これほど邪慳の人ではなかりしをと女房あきれて、女に魂を奪はるれば是れほどまでも淺ましくなる物か、女房が歎きは更なり、遂ひには可愛き子をも餓へ死させるかも知れぬ人、今詫びたからとて甲斐はなしと覺悟して、太吉、太吉と傍へ呼んで、お前は父さんの傍と母さんと何處が好い、言ふて見ろと言はれて、我らはお父さんは嫌い、何にも買つて呉れない物と眞正直をいふに、そんなら母さんの行く處へ何處へも一處に行く氣かへ、あゝ行くともとて何とも思はぬ樣子に、お前さんお聞きか、太吉は私につくといひまする、男の子なればお前も欲しからうけれど此子はお前の手には置かれぬ、何處までも私が貰つて連れて行きます、よう御座んすか貰ひまするといふに、勝手にしろ、子も何も入らぬ、連れて行き度ば何處へでも連れて行け、家も道具も何も入らぬ、何うなりともしろとて寐轉びしまゝ振向んともせぬに、何の家も道具も無い癖に勝手にしろもないもの、これから身一つになつて仕たいまゝの道樂なり何なりお盡しなされ、最ういくら此子を欲しいと言つても返す事では御座んせぬぞ、返しはしませぬぞと念を押して、押入れ探ぐつて何やらの小風呂敷取出し、これは此子の寐間着の袷、はらがけと三尺だけ貰つて行まする、御酒の上といふでもなければ、醒めての思案もありますまいけれど、よく考へて見て下され、たとへ何のやうな貧苦の中でも二人双つて育てる子は長者の暮しといひまする、別れゝば片親、何につけても不憫なは此子とお思ひなさらぬか、あゝ膓が腐た人は子の可愛さも分りはすまい、もうお別れ申ますと風呂敷さげて表へ出れば、早くゆけ/\とて呼かへしては呉れざりしの読み方
樋口一葉 「にごりえ」

...コンがこの大震動の間から...   コン吉がこの大震動の間からの読み方
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」

...綿々とコンをかき口説くのであった...   綿々とコン吉をかき口説くのであったの読み方
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」

...旦那さま、正は、こんな姿になりました」「そんな体でどうしてまた」「――長崎へ、帰りたかったのです」正は袖で口を拭いながら云った...   旦那さま、正吉は、こんな姿になりました」「そんな体でどうしてまた」「――長崎へ、帰りたかったのです」正吉は袖で口を拭いながら云ったの読み方
山本周五郎 「お美津簪」

...ときには茶間に坐りこんで仙やおつねと話しもした...   ときには茶間に坐りこんで仙吉やおつねと話しもしたの読み方
山本周五郎 「桑の木物語」

...重は財布を出し...   重吉は財布を出しの読み方
山本周五郎 「ちゃん」

...岡どのは近日ちゅうに出府される予定だから...   吉岡どのは近日ちゅうに出府される予定だからの読み方
山本周五郎 「樅ノ木は残った」

...晩年の駒は白髯を蓄えてすこぶる上品な老人に見受けられた...   晩年の駒吉は白髯を蓄えてすこぶる上品な老人に見受けられたの読み方
山本笑月 「明治世相百話」

...陣門を入って、柳堂の宿直(とのい)の武者に、「殿は」と、訊くと、つい今しがたまでは、今川、細川、良、その他の諸将と、何やらご評定に更(ふ)けていたが、はや、ご就寝のようです、という答え...   陣門を入って、柳堂の宿直の武者に、「殿は」と、訊くと、つい今しがたまでは、今川、細川、吉良、その他の諸将と、何やらご評定に更けていたが、はや、ご就寝のようです、という答えの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...障子の蔭から指さして万とお綱に教えた...   障子の蔭から指さして万吉とお綱に教えたの読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

...その後――野の雪(ゆき)霏々(ひひ)...   その後――吉野の雪霏々の読み方
吉川英治 「源頼朝」

...俺にひどくあたるぞ)黒は...   俺にひどくあたるぞ)黒吉はの読み方
蘭郁二郎 「夢鬼」

「吉」の読みかた

「吉」の書き方・書き順

いろんなフォントで「吉」

「吉」の英語の意味

「吉なんとか」といえば?   「なんとか吉」の一覧  


ランダム例文:
おうぎ   平心     

チーズローリングと世界一硬いチーズ

便利!手書き漢字入力検索

👨話題の人々👩
「推し」を登録

時事ニュース漢字 📺
卒業証書   百姓一揆   停戦合意  

スポンサーリンク

トップへ戻る