...父などとは殆ど顔を合わすこともない位だったし...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...豆畠そうこうしているうちにわたしの豆畠は――その畝(うね)はつなぎ合わすとすでに七マイルも植わっている――草取りされるのを今か今かと待っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...顔を合わすことができるのだとおもうと...
高見順 「如何なる星の下に」
...実は此処でこう云う一組に行き合わすことも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...外出歩きは当分見合わすことになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこから出るとすぐ居合わす俥(くるま)に乗って...
近松秋江 「黒髪」
...発句は物を取り合わすればできる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...またたがいに見合わす必要さえも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身を動かすことも顔を見合わすこともしかねていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あれで待合わすと致そう」「拙者の方は...
中里介山 「大菩薩峠」
...有合わす麻袋へ田山白雲の作物や画具を手当り次第に投げ込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔を合わすこともある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...第6図の例と合わすために...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...高低と年代とを合わすことができた...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...あのドサクサにやった仕事か」さすがの二悪人も言葉もなく茫然と面を見合わすばかりだったが...
久生十蘭 「魔都」
...院も互いにただ一目だけ見合わす瞬間が与えられたい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はっと気づいて目を合わすときはやさしくニコニコ笑っているんだけど...
山川方夫 「歪んだ窓」
...この祭というのは三十年以上もたってやっと一度めぐり合わすというもので...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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