...皆さま、お集まりの各位にご挨拶を申し上げます...
...大変申し訳ありませんが、各位のご希望に添えない場合がございます...
...各位にお伝えしたいことがありますが、お忙しいところすみません...
...今からご案内いたしますが、各位のお名前をご確認いただけますか?...
...各位、ご来場いただきありがとうございます...
...当局並びに同僚たる文武教官各位の愛顧に反(そむ)いて...
芥川龍之介 「入社の辞」
...各位が、我(わが)ために刑を撰んで、その最も酷なのは、磔(はりつけ)でない、獄門でない、牛裂(うしざき)の極刑でもない...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...青磁社の各位に感謝しなければならない...
伊波普猷 「「古琉球」改版に際して」
...当局並びに同僚たる文武教官各位の愛顧に反(そむ)いて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...われらの乗客各位がそれほど充分親切であらんことを乞いねがうものなり...
谷譲次 「踊る地平線」
...そはこれらの事項を各位の満足にまで説明すればなり...
谷譲次 「踊る地平線」
...会員各位が振って...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...で、最初は、講演者の誰もがするように、無学短才のやつがれが、各位の前に於て、講演することの光栄を謝するとかなんとか、世間並みの謙遜の言葉を、体(てい)よく並べ出したのは、不思議の出来と思われるばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
......
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...不思議なものをごらんに入れて各位の心魂をお驚かせ申すつもりでございます...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そして右同氏の書面には「老生事多少たりとも文献報国の微忱(びしん)不禁此度び現代各階級より御高齢の諸名士一百人を厳選仕りその各位より健康長寿に干する御感想を伺いそれを取り纏めて一本として最も近き将来に出版仕度存候」とあった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そして最も多くのばあい各位の希望する系図を希望に応じて作製するを業とする者である...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...各位は首を捻り、腕組みをし、貧乏ゆすりをし、俄(にわ)かに咳(せき)をし鼻をかみしめて、それぞれ腹蔵なく妙案を開陳したが、やがて口の重い金太が、「うん、……そのことで考げえたもんだったが」そう重々しく云って銀太を見た、「あのう、それ、あれよ、……神田の柳原の土堤(どて)に、うす馬鹿の乞食がいたもんだろう」「青瓢箪(あおびょうたん)みてえなあの若造か」「うん、あいつだ、……あいつでやれねえかと、いま考げえたんだったんだが」「だっておめえ、あのうす馬鹿をどうするんだ」「うん、それなんだが、あれをだな、なんとかくふうして、天一坊みてえに仕立ててだ、そうして大家に押っ付けたらどうか」「あのうす馬鹿の乞食をか」「あのうす馬鹿の乞食をよ」金太は右足の拇指を静かに動かした、「あいつによ、うん、お墨付とか、短刀とか、まあそういった、……こいつはありきたりの物で、なんとかうまくまじなってよ、こんな物を持ったこんな人間がいたんだが、こう云って大家に押っ付ければ」「うまい、その件は絶妙じゃ、それじゃ」不識斎先生が、思わず前へ乗出したので、着物の膝が――地が脆(もろ)くなっていたのだろうが――びりびりと大きく裂けて口をあいた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...すこし渋皮の剥(む)けた異性さえ見れば直ぐにデレリボーッとなられる各位の鼻の表現を指したもので...
夢野久作 「鼻の表現」
...なぜ各位は、かかる時、この人を王にすすめて、以て蜀を破ろうとしないのか」ときに一議席からこう提唱した者がある...
吉川英治 「三国志」
...移動するに先だって、彼は残余の大軍にたいして、「各位は、心を一つにして、ただよくこの祁山(きざん)を守れ...
吉川英治 「三国志」
...各位への蕪言(ぶげん)とあわせ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...(――しばらく藩邸の各位や...
吉川英治 「松のや露八」
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