...從つて天分の性質は各個人にとつて必然の問題である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...又自然に存する各の色を...
有島武郎 「描かれた花」
...各観測装置の計器の針は一斉に大きく揺れた...
海野十三 「地球発狂事件」
...同じ一日じゅうに全国各地数十か所でほとんど同時に山火事を発することもそう珍しくはない...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...ベース・ボールの選手が乾燥したグラウンドに各自その膂力を振つて居る外屋外に人を見ることが少なくなつた...
長塚節 「教師」
...そういう各地の試験や調査の元締(もとじめ)をするところであって...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの冬」
...傷は三ヶ所で左右の胸に各一ヶ所...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...北大西洋を航行する船籍国の各政府が費用を分担する事になっているし...
牧逸馬 「運命のSOS」
...送別会では各級の幹事が挨拶するんですって...
「海流」
...一般に各自はその国の掟に従うべきであるということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのうちに大学が各地に出来...
柳田国男 「故郷七十年」
...助演の各役)の舞いぶりや謡いぶりにリードされつつ調和し変化して行く...
夢野久作 「能とは何か」
...此の方針を失つた集団の各自とる可き方法は...
横光利一 「頭ならびに腹」
...それから順次に視線を墓地の各碑面の上に巡らせてゆくのにも...
横光利一 「旅愁」
...各地とも此の程度に正しく鄭寧な支那語の出来る店員は稀である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...不壊金剛(ふえこんごう)寄手がたの各陣所は...
吉川英治 「私本太平記」
...各が最後のいくさを見とどけた後...
吉川英治 「新書太閤記」
...各地の有力な武門にたいする北畠信雄の呼びかけ策は...
吉川英治 「新書太閤記」
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