...「吁(あ)ッ、川波大尉」駭(おどろ)いたように軍医はそれを遮(さえぎ)った...
海野十三 「恐しき通夜」
...読者は吁(あ)ッと驚いてしまうだろう...
海野十三 「振動魔」
...「吁(あ)ッ――」と声をあげて...
海野十三 「振動魔」
...又も思わず「吁ッ!」と叫んだ...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...「吁(あ)ッ」と叫んで...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...一度は、「吁(あ)ッ、痛ッ!」と松山が大声で叫んだので、みると、指の尖端(とっさき)を口中に入れて舐(な)めていた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...御坊(ごばう)こそくせをいだしてふねこぎ玉ふらめ、吁(あ)、音(おと)たかししづかにいへ、幽霊を見るともかまへて音をたて玉ふな、といひつゝ手作(てさく)とて人にもらひたる烟草(たばこ)のあらく刻(きざみ)たるもやゝ吸(すひ)あきて、呻(あくび)に念仏(ねぶつ)を噛(かみ)まぜ頷(おとが)ひ撫(なで)まはししが髭(ひげ)をぬきて居たり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...女はみな吁(あ)といひてうつぶして愕然(おびえ)迷(まど)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...――吁々思ふまじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...*吁わが天父クロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
......
中原中也 「山羊の歌」
...吁(ああ)お関は何をしてゐる事かと思ひやるばかり行過(ゆきす)ぎてしまひまする...
樋口一葉 「十三夜」
...吁(あゝ)お關は何をして居る事かと思ひやるばかり行過ぎて仕舞まする...
樋口一葉 「十三夜」
...吁(ああ)この不遇の人...
正岡子規 「曙覧の歌」
...吁余与卿雲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吁嗟(ああ)(三九)徂(ゆ)かん...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...そうして吾れと自分の頭の毛を掻(か)きむしって――「吁(ああ)...
夢野久作 「白髪小僧」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??