...一度は、「吁(あ)ッ、痛ッ!」と松山が大声で叫んだので、みると、指の尖端(とっさき)を口中に入れて舐(な)めていた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...女はみな吁(あ)といひてうつぶして愕然(おびえ)迷(まど)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...吁、人生終に奈何...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...吁々(あゝ)然(さ)に非ず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...吁々(あゝ)と吐(は)く太息(といき)に覺えず我れに還(かへ)りて首(かうべ)を擧(あ)ぐれば日は半(なかば)西山(せいざん)に入りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...行者のことだから呪文か陀羅尼(だらに)のようなものを唱えているのかも知れないと、そう思って通り過ぎる人が多かったけれども、どうも呪文ではないらしい、普通の言葉で何かしゃべっているらしいと云う者が出て来て、追い/\町の人たちが聞き耳を立て、そうっと傍へ近寄ってそのひとりごとに注意すると、天下は天下の天下なり、関白家の罪は関白の例を引き行はる可(べ)きの事、尤(もつと)も理の正当なるべきに、平人(へいにん)の妻子などのやうに、今日の狼藉(らうぜき)甚だ以て自由なり、行末(ゆくすゑ)めでたかるべき政道にあらず、吁(あゝ)、因果のほど御用心候へ、御用心候へとそう云ってから、世の中は不昧因果の小車やよしあし共に廻りはてぬると、そう云う歌を二度三度繰り返して云っていた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...吁是果真乎...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...舞ひ(あが)り舞ひり吁(ああ)! はたして昨日が晴日(おてんき)であつたかどうかも...
中原中也 「暗い天候」
...しかし、それは、吁、何時ものやうにまた、結論には到達せずに終るであらう――といふことが一種の幻想のやうに彼の眼前を掠めた...
中原中也 「青年青木三造」
...かの infinite longing ですらこれを叙述する時には単に吁(ああ)とか嗟乎(ああ)では云いつくせないので...
夏目漱石 「創作家の態度」
...吁(ああ)お関は何をしてゐる事かと思ひやるばかり行過(ゆきす)ぎてしまひまする...
樋口一葉 「十三夜」
...吁(あゝ)お關(せき)は何(なに)をして居(ゐ)る事(こと)かと思(おも)ひやるばかり行過(ゆきす)ぎて仕舞(しまひ)まする...
樋口一葉 「十三夜」
...吁昭和改元以降の吉原情緒称揚の川柳はなくて曰く...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...彼氏の縋(すが)った岩角がもろくも砕けて吁(ああ)っと思う間もなく...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...吁余与卿雲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長吁歎文治...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丁度秋の半ば頃で庭には秋の草花が露に濡れて、眼眩(めまぐる)しい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、吁(ああ)、あの花が皆善(い)い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しを為(し)てくれればいいものを、彼(か)の林の中に囀(さえず)っている小鳥が天人か何かで、方々飛びまわって見て来た事を話して聞かせるといいいものをと独(ひと)りで詰(つま)らなく思っていると、不意に耳の傍で――「美留女姫、美留女姫」と奇妙な声で呼ばれたので、吃驚(びっくり)してふり向いた...
夢野久作 「白髪小僧」
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