...読者は吁(あ)ッと驚いてしまうだろう...
海野十三 「振動魔」
...「吁(あ)ッ!」という叫びと共に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...突如、「吁ッ、此処(ここ)に有(あ)った!」と、職人風の一人が両手をさあッと挙(あ)げて頓狂(とんきょう)な叫びを発した...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...「吁ッ! あ奴(いつ)の血だ! 由蔵が殺られてるんですぜ!」赤羽主任は屹(きっ)となって...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...「吁(あ)ッ」と叫んで...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...吁々、協(かな)はずば世を捨てんまで我を思ひくれし人の情の程こそ中々に有り難けれ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...吁々思へば君が馬前の水つぎ孰りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ある朝庭を漫歩(そぞろある)きして居た彼は、「吁(ああ)、咲(さ)いた、咲いた」と叫んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吁々、雲は萬有を幽邃となし、寂漠なして、而かも莊麗、遂に及びがたし...
長塚節 「草津行」
...吁何れにしても、要は各人の感性の問題で、「各感性は各感性也」と云はれれば文面上辻褄は合つてもゐようが、「各感性は各進化しつつある」現実の世界は、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションとやいふらむか、而して、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションは可動的である故に名附け難いので、人類は結局、同好の士、非同好の士と、アダムより我等が子々孫々に至るまで、最後の段階では情意的(気分的、間違へないでね)であり、高遠なる思索家とは、遂に貧血症のことだらうか?...
中原中也 「音楽と世態」
...舞ひ(あが)り舞ひり吁(ああ)! はたして昨日が晴日(おてんき)であつたかどうかも...
中原中也 「暗い天候」
...しかし、それは、吁、何時ものやうにまた、結論には到達せずに終るであらう――といふことが一種の幻想のやうに彼の眼前を掠めた...
中原中也 「青年青木三造」
...吁(ああ)お関は何をしてゐる事かと思ひやるばかり行過(ゆきす)ぎてしまひまする...
樋口一葉 「十三夜」
...噫吁戯(あゝあゝ)...
牧野信一 「浪曼的月評」
...吁余与卿雲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吁嗟不能已...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丁度秋の半ば頃で庭には秋の草花が露に濡れて、眼眩(めまぐる)しい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、吁(ああ)、あの花が皆善(い)い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しを為(し)てくれればいいものを、彼(か)の林の中に囀(さえず)っている小鳥が天人か何かで、方々飛びまわって見て来た事を話して聞かせるといいいものをと独(ひと)りで詰(つま)らなく思っていると、不意に耳の傍で――「美留女姫、美留女姫」と奇妙な声で呼ばれたので、吃驚(びっくり)してふり向いた...
夢野久作 「白髪小僧」
...吁(ああ)恐ろしい...
夢野久作 「白髪小僧」
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