...「吁(あ)ッ、川波大尉」駭(おどろ)いたように軍医はそれを遮(さえぎ)った...
海野十三 「恐しき通夜」
...「吁(あ)ッ!」という叫びと共に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...「吁ッ! あ奴(いつ)の血だ! 由蔵が殺られてるんですぜ!」赤羽主任は屹(きっ)となって...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...一度は、「吁(あ)ッ、痛ッ!」と松山が大声で叫んだので、みると、指の尖端(とっさき)を口中に入れて舐(な)めていた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...常人(つねなみのひと)ならば吁(あ)といひて逃(にぐ)べきに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...吁々いつしか戀の淵に落ちけるなり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...行者のことだから呪文か陀羅尼(だらに)のようなものを唱えているのかも知れないと、そう思って通り過ぎる人が多かったけれども、どうも呪文ではないらしい、普通の言葉で何かしゃべっているらしいと云う者が出て来て、追い/\町の人たちが聞き耳を立て、そうっと傍へ近寄ってそのひとりごとに注意すると、天下は天下の天下なり、関白家の罪は関白の例を引き行はる可(べ)きの事、尤(もつと)も理の正当なるべきに、平人(へいにん)の妻子などのやうに、今日の狼藉(らうぜき)甚だ以て自由なり、行末(ゆくすゑ)めでたかるべき政道にあらず、吁(あゝ)、因果のほど御用心候へ、御用心候へとそう云ってから、世の中は不昧因果の小車やよしあし共に廻りはてぬると、そう云う歌を二度三度繰り返して云っていた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ある朝庭を漫歩(そぞろある)きして居た彼は、「吁(ああ)、咲(さ)いた、咲いた」と叫んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吁何れにしても、要は各人の感性の問題で、「各感性は各感性也」と云はれれば文面上辻褄は合つてもゐようが、「各感性は各進化しつつある」現実の世界は、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションとやいふらむか、而して、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションは可動的である故に名附け難いので、人類は結局、同好の士、非同好の士と、アダムより我等が子々孫々に至るまで、最後の段階では情意的(気分的、間違へないでね)であり、高遠なる思索家とは、遂に貧血症のことだらうか?...
中原中也 「音楽と世態」
...しかし、それは、吁、何時ものやうにまた、結論には到達せずに終るであらう――といふことが一種の幻想のやうに彼の眼前を掠めた...
中原中也 「青年青木三造」
......
中原中也 「山羊の歌」
...父親(てておや)は先刻(さきほど)より腕ぐみして目を閉ぢて有けるが、ああ御袋、無茶の事を言ふてはならぬ、我(わ)しさへ始めて聞いてどうした物かと思案にくれる、阿関(おせき)の事なれば並大底でこんな事を言ひ出しさうにもなく、よくよく愁(つ)らさに出て来たと見えるが、して今夜は聟どのは不在(るす)か、何か改たまつての事件でもあつてか、いよいよ離縁するとでも言はれて来たのかと落ついて問ふに、良人(おつと)は一昨日(おととひ)より家へとては帰られませぬ、五日六日と家を明けるは平常(つね)の事、さのみ珍らしいとは思ひませぬけれど出際(でぎは)に召物の揃(そろ)へかたが悪いとて如何(いか)ほど詫びても聞入れがなく、其品(それ)をば脱いで擲(たた)きつけて、御自身洋服にめしかへて、吁(ああ)、私位(ぐらゐ)不仕合の人間はあるまい、御前のやうな妻を持つたのはと言ひ捨てに出て御出で遊しました、何といふ事で御座りませう一年三百六十五日物いふ事も無く、稀々(たまたま)言はれるはこの様な情ない詞をかけられて、それでも原田の妻と言はれたいか、太郎の母で候(さふらふ)と顔おし拭(ぬぐ)つてゐる心か、我身ながら我身の辛棒がわかりませぬ、もうもうもう私は良人(つま)も子も御座んせぬ嫁入せぬ昔しと思へばそれまで、あの頑是ない太郎の寝顔を眺めながら置いて来るほどの心になりましたからは、もうどうでも勇の傍に居る事は出来ませぬ、親はなくとも子は育つと言ひまするし、私の様な不運の母の手で育つより継母御なり御手かけなり気に適(かな)ふた人に育てて貰ふたら、少しは父御(ててご)も可愛(かわゆ)がつて後々(のちのち)あの子の為にも成ませう、私はもう今宵(こよひ)かぎりどうしても帰る事は致しませぬとて、断つても断てぬ子の可憐(かわゆ)さに、奇麗に言へども詞はふるへぬ...
樋口一葉 「十三夜」
...父親(てゝおや)は先刻(さきほど)より腕(うで)ぐみして目(め)を閉(と)ぢて有(あり)けるが、あゝ御袋(おふくろ)、無茶(むちや)の事(こと)を言(い)ふてはならぬ、我(わ)しさへ始(はじ)めて聞(き)いて何(ど)うした物(もの)かと思案(しあん)にくれる、阿關(おせき)の事(こと)なれば並(なみ)大底(たいてい)で此樣(こん)な事(こと)を言(い)ひ出(だ)しさうにもなく、よく/\愁(つ)らさに出(で)て來(き)たと見(み)えるが、して今夜(こんや)は聟(むこ)どのは不在(るす)か、何(なに)か改(あら)たまつての事件(じけん)でもあつてか、いよ/\離縁(りゑん)するとでも言(い)はれて來(き)たのかと落(おち)ついて問(と)ふに、良人(おつと)は一昨日(おとゝひ)より家(うち)へとては歸(かへ)られませぬ、五日(か)六日(か)と家(うち)を明(あ)けるは平常(つね)の事(こと)、左(さ)のみ珍(めづ)らしいとは思(おも)ひませぬけれど出際(でぎは)に召物(めしもの)の揃(そろ)へかたが惡(わる)いとて如何(いか)ほど詫(わ)びても聞入(きゝい)れがなく、其品(それ)をば脱(ぬ)いで擲(たゝ)きつけて、御自身(ごじゝん)洋服(ようふく)にめしかへて、吁(あゝ)、私位(わしぐらゐ)不仕合(ふしあはせ)の人間(にんげん)はあるまい、御前(おまへ)のやうな妻(つま)を持(も)つたのはと言(い)ひ捨(ず)てに出(で)て御出(おい)で遊(あそば)しました、何(なん)といふ事(こと)で御座(ござ)りませう一年(ねん)三百六十五日(にち)物(もの)いふ事(こと)も無(な)く、稀々(たま/\)言(い)はれるは此樣(このやう)な情(なさけ)ない詞(ことば)をかけられて、夫(そ)れでも原田(はらだ)の妻(つま)と言(い)はれたいか、太郎(たらう)の母(はゝ)で候(さふらふ)と顏(かほ)おし拭(ぬぐ)つて居(ゐ)る心(こゝろ)か、我身(わがみ)ながら我身(わがみ)の辛棒(しんぼう)がわかりませぬ、もう/\もう私(わたし)は良人(つま)も子(こ)も御座(ござ)んせぬ嫁入(よめいり)せぬ昔(むか)しと思(おも)へば夫(そ)れまで、あの頑是(ぐわんぜ)ない太郎(たらう)の寢顏(ねがほ)を眺(なが)めながら置(お)いて來(く)るほどの心(こゝろ)になりましたからは、最(も)う何(ど)うでも勇(いさむ)の傍(そば)に居(ゐ)る事(こと)は出來(でき)ませぬ、親(おや)はなくとも子(こ)は育(そだ)つと言(い)ひまするし、私(わたし)の樣(やう)な不運(ふうん)の母(はゝ)の手(て)で育(そだ)つより繼母御(まゝはゝご)なり御手(おて)かけなり氣(き)に適(かな)ふた人(ひと)に育(そだ)てゝ貰(もら)ふたら、少(すこ)しは父御(てゝご)も可愛(かわゆ)がつて後々(のち/\)あの子(こ)の爲(ため)にも成(なり)ませう、私(わたし)はもう今宵(こよひ)かぎり何(ど)うしても歸(かへ)る事(こと)は致(いた)しませぬとて、斷(た)つても斷(た)てぬ子(こ)の可憐(かわゆ)さに、奇麗(きれい)に言(い)へども詞(ことば)はふるへぬ...
樋口一葉 「十三夜」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...彼氏の縋(すが)った岩角がもろくも砕けて吁(ああ)っと思う間もなく...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...丁度秋の半ば頃で庭には秋の草花が露に濡れて、眼眩(めまぐる)しい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、吁(ああ)、あの花が皆善(い)い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しを為(し)てくれればいいものを、彼(か)の林の中に囀(さえず)っている小鳥が天人か何かで、方々飛びまわって見て来た事を話して聞かせるといいいものをと独(ひと)りで詰(つま)らなく思っていると、不意に耳の傍で――「美留女姫、美留女姫」と奇妙な声で呼ばれたので、吃驚(びっくり)してふり向いた...
夢野久作 「白髪小僧」
...吁(ああ)恐ろしい...
夢野久作 「白髪小僧」
...吁嗟かくばかり覊軛ある世に...
横瀬夜雨 「花守」
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