...地上に叺を置き専ら蕨を採りたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...置きたる叺を見出す事能わずして苦めり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...依て叺を脊負(せおい)て袋を前にかけて歩行するも前の如く困苦にて...
関寛 「関牧塲創業記事」
...あの一段高い米の叺(かます)の積み荷の上に突っ立っているのが彼奴(きゃつ)だ...
田山花袋 「一兵卒」
...米の叺が山のように積んである...
田山花袋 「一兵卒」
...そして叺と叺との間に身を横たえた...
田山花袋 「一兵卒」
...叺(かます)のような物に母貝を沢山に並べたのを一度に写真にとる...
寺田寅彦 「話の種」
...無喇叺(むらっぱ)の小さなもので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お賽銭は叺(かます)へ入れてどこかへ送らせてしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな用事で來なすつた」煙草盆を引寄せて叺(かます)の粉煙草を捻(ひね)りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臺所傍(わき)の二畳(じよ)でも母親が長い叺をする……眼鏡越しに由三の方を見て...
三島霜川 「昔の女」
...叺の積込みに当った...
山本周五郎 「青べか物語」
...馬の背の叺(かます)...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして叺詰(かますづめ)の銭は間もなく奉行の手から城下の役所へ下げ渡され...
吉川英治 「新書太閤記」
...忽ちそこへ勘定方の武士に率(ひき)いられた足軽たちが重そうに銭叺(ぜにかます)をかついで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...米叺(こめかます)を積んで来る人馬の縦隊が見えたのである...
吉川英治 「日本名婦伝」
...彼が持っていた穢(きたな)い財布――むろん沢山ははいっていないが――それと叺(かます)の煙草入れ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...片隅に積んであった叺(かます)のうえへ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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