...右様の者に候へば...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...右様(みぎよう)の勘定書に対すれば...
泉鏡花 「浮舟」
...左様右様(とさまこうさま)思ひめぐらし...
巌谷小波 「こがね丸」
...右様な世界に住み得る人間を育成することにある...
豊島与志雄 「私の信条」
...右様(みぎよう)な者は知らんと申すに」主膳は堪(こら)え兼ねて兵馬の隙をうかがい...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様の人間のほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛行機以前に於ても右様な実例...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆様御異存がございませんか、――御言葉がなければ御同意下されたことといたし、右様に取極めて、別席にて一献(いっこん)差上げたいと存じます」堀周吉は言い納めて一座を見渡します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は右様な事情で早速の間に合いかねますので...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...日本に右様の緩優交易(自由貿易の意)取り結び候ほか...
服部之総 「空罎」
...人死すれば右様の犬(本邦の俗四つの眼と呼ぶ)を延(ひ)いてその屍を視せ...
南方熊楠 「十二支考」
...ルーマニア人も支那人と同じく蜻の形を竜に似た者と見しより右様の咄(はなし)も出来たので...
南方熊楠 「十二支考」
...惟(おも)うにこれまた山羊を使い物としたから右様の話が出来たのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...さてこそ右様の電文も発せられたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...右便之節何角(なにかど)は差上度存候に、差向思付も無之、東京近来の模様、新版書冊之出来候事、次へ々々と中々承尽(うけたまはりつく)されも不申、右様多き内には、見るも無益と申品も多分有之、其内に思候に、医事関係之書なれば、自然可然ものも可有之哉共存候へども、当今之儀西洋家之品、時好に投候品而已(しなのみ)多く、勿論拙老宅に引込罷在候而已に而(て)は、外間(ぐわいかん)新版物を聞見(候事)も少なく、仍而(よつて)思ひ候に、東京繁昌記なる者は馬鹿々々しき、何之役にも不相立、子弟之教育には勿論不相成候へども、只々貴兄久々東京を御覧無之故、此文明開化やら何やら不相分、太平やら不太平の本(もと)やら不相分之実景を御慰に御目に掛度と存、折節阿部出立之頃は第二編之分出版未だ成就致切(いたしきり)不申、近日中に必売出し初り可申由承込(うけたまはりこみ)候故、幸便なれども何も得不差上(えさしあげず)候也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...右様天下衆人之能存候(よくぞんじそろ)罪状有之者を誅戮(ちゆうりく)仕候事...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...小生今晩は何の御所望なりしやと問いしに右様の次第を話して...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...其れが右様(みぎやう)の事情の下(もと)に行ふ決闘であり...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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