...右様の儀は、日頃御信仰の泥烏須如来(でうすによらい)に御頼みあつて然る可く、もし、たつて私、検脈を所望致され候上は、切支丹宗門御帰依の儀、以後堅く御無用たる可く候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...右様(みぎよう)の勘定書に対すれば...
泉鏡花 「浮舟」
...右様(みぎよう)な者は知らんと申すに」主膳は堪(こら)え兼ねて兵馬の隙をうかがい...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様の人間のほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここまで突進させてしまったけれどここへ来てみると右様の始末で...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様な論理を持ち出したのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆様御異存がございませんか、――御言葉がなければ御同意下されたことといたし、右様に取極めて、別席にて一献(いっこん)差上げたいと存じます」堀周吉は言い納めて一座を見渡します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乗船切符を偽らず右様な大金の話でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人死すれば右様の犬(本邦の俗四つの眼と呼ぶ)を延(ひ)いてその屍を視せ...
南方熊楠 「十二支考」
...ルーマニア人も支那人と同じく蜻の形を竜に似た者と見しより右様の咄(はなし)も出来たので...
南方熊楠 「十二支考」
...二十余年既に予に右様の思案が泛(うか)みいたてふ昔話を做(な)し置く...
南方熊楠 「十二支考」
...右様の能が馬にあるより...
南方熊楠 「十二支考」
...今年ようやく右様の趣向も西洋独特のものでなきを知った...
南方熊楠 「十二支考」
...私も其事に関係仕候者に而(て)右様申上候哉(や)と御疑も可被為(あらせらるべく)在奉存候(ぞんじたてまつりそろ)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...小生今晩は何の御所望なりしやと問いしに右様の次第を話して...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...其れが右様(みぎやう)の事情の下(もと)に行ふ決闘であり...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...最前お頼みと申しましたのは右様(みぎよう)な次第...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――高札表を認(したた)めた立会人の務めでもござれば」「ご苦労に思います」「右様(みぎよう)なわけでござるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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