...右様の者に候へば...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...右様の儀は、日頃御信仰の泥烏須如来(でうすによらい)に御頼みあつて然る可く、もし、たつて私、検脈を所望致され候上は、切支丹宗門御帰依の儀、以後堅く御無用たる可く候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...左様右様(とさまこうさま)思ひめぐらし...
巌谷小波 「こがね丸」
...今度二十五周年記念号を出すので何か書くようとの懇篤(こんとく)な御すすめがありましたので何かと考えてみましたが右様の次第でありますからほとんど何も申上げる材料はないのでありますが...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...右様な世界に住み得る人間を育成することにある...
豊島与志雄 「私の信条」
...右様の人間のほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様な論理を持ち出したのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様に竜が戦いに負けて人に救いを求めた話が少なからぬに...
南方熊楠 「十二支考」
...ただし右様の用意せずに割れば...
南方熊楠 「十二支考」
...惟(おも)うにこれまた山羊を使い物としたから右様の話が出来たのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...右様の厄年の人は断食してハヌマンに祷れば無難だ...
南方熊楠 「十二支考」
...知人故ウィリヤム・フォーセル・カービー氏の『エストニアの勇士篇』にも諸国蛟竜(こうりゅう)の誕(はなし)は右様の爬虫類...
南方熊楠 「十二支考」
...右便之節何角(なにかど)は差上度存候に、差向思付も無之、東京近来の模様、新版書冊之出来候事、次へ々々と中々承尽(うけたまはりつく)されも不申、右様多き内には、見るも無益と申品も多分有之、其内に思候に、医事関係之書なれば、自然可然ものも可有之哉共存候へども、当今之儀西洋家之品、時好に投候品而已(しなのみ)多く、勿論拙老宅に引込罷在候而已に而(て)は、外間(ぐわいかん)新版物を聞見(候事)も少なく、仍而(よつて)思ひ候に、東京繁昌記なる者は馬鹿々々しき、何之役にも不相立、子弟之教育には勿論不相成候へども、只々貴兄久々東京を御覧無之故、此文明開化やら何やら不相分、太平やら不太平の本(もと)やら不相分之実景を御慰に御目に掛度と存、折節阿部出立之頃は第二編之分出版未だ成就致切(いたしきり)不申、近日中に必売出し初り可申由承込(うけたまはりこみ)候故、幸便なれども何も得不差上(えさしあげず)候也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...右様天下衆人之能存候(よくぞんじそろ)罪状有之者を誅戮(ちゆうりく)仕候事...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...小生今晩は何の御所望なりしやと問いしに右様の次第を話して...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...其れが右様(みぎやう)の事情の下(もと)に行ふ決闘であり...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...――右様(みぎよう)のことは...
吉川英治 「大岡越前」
...――高札表を認(したた)めた立会人の務めでもござれば」「ご苦労に思います」「右様(みぎよう)なわけでござるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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