...右様の儀は、日頃御信仰の泥烏須如来(でうすによらい)に御頼みあつて然る可く、もし、たつて私、検脈を所望致され候上は、切支丹宗門御帰依の儀、以後堅く御無用たる可く候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...左様右様(とさまこうさま)思ひめぐらし...
巌谷小波 「こがね丸」
...今度二十五周年記念号を出すので何か書くようとの懇篤(こんとく)な御すすめがありましたので何かと考えてみましたが右様の次第でありますからほとんど何も申上げる材料はないのでありますが...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...右様な世界に住み得る人間を育成することにある...
豊島与志雄 「私の信条」
...右様(みぎよう)な者は知らんと申すに」主膳は堪(こら)え兼ねて兵馬の隙をうかがい...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様の人間のほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここまで突進させてしまったけれどここへ来てみると右様の始末で...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛行機以前に於ても右様な実例...
中里介山 「大菩薩峠」
...右様な論理を持ち出したのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆様御異存がございませんか、――御言葉がなければ御同意下されたことといたし、右様に取極めて、別席にて一献(いっこん)差上げたいと存じます」堀周吉は言い納めて一座を見渡します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は右様な事情で早速の間に合いかねますので...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...人死すれば右様の犬(本邦の俗四つの眼と呼ぶ)を延(ひ)いてその屍を視せ...
南方熊楠 「十二支考」
...ルーマニア人も支那人と同じく蜻の形を竜に似た者と見しより右様の咄(はなし)も出来たので...
南方熊楠 「十二支考」
...二十余年既に予に右様の思案が泛(うか)みいたてふ昔話を做(な)し置く...
南方熊楠 「十二支考」
...知人故ウィリヤム・フォーセル・カービー氏の『エストニアの勇士篇』にも諸国蛟竜(こうりゅう)の誕(はなし)は右様の爬虫類...
南方熊楠 「十二支考」
...果して右様の人がやって来た...
南方熊楠 「十二支考」
...最前お頼みと申しましたのは右様(みぎよう)な次第...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――高札表を認(したた)めた立会人の務めでもござれば」「ご苦労に思います」「右様(みぎよう)なわけでござるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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