...その日、尼御台さまと、よもやまのお話のついでに、ふいとその事にお触れなさつたのでございますが、尼御台さまは、将軍家のそのやうなお心もちやんとお察しになつて居られたらしく、微笑んで、いいえ、やつぱりいけませぬ、故右大将の御時、すでに侍の受領は許さぬ方針に決して居りますから、と故右大将家の御先例をおだやかにお聞かせ申されたところが、将軍家には幾度もまじめに御首肯なされて、それから尼御台さまにあらたまつて御礼を申して居られました...
太宰治 「右大臣実朝」
...前にその事に就いては尼御台さまから故右大将家の御先例などを承つて居られたにもかかはらず...
太宰治 「右大臣実朝」
...故右大将家幕府御創設このかた...
太宰治 「右大臣実朝」
...故右大将さまさへ...
太宰治 「右大臣実朝」
...お前は今晩から寝所の外を見張ってもらいたい」六郎はその晩から右大将家の寝所の周囲を警衛(けいえい)することになった...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...右大将家の声と思ったのは...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...畠山六郎は御台(みだい)の詞(ことば)によって右大将家をあやめないことを知って安心したものの...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...いわゆる鎌倉の右大将米友公を失っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...右大将が内大臣になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿(ひょうぶきょう)の宮や右大将は自身らに姫君を与えてもよいという源氏の意向らしいことを聞いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大将は羽振りのよい重臣ではあるが今日の武官姿の纓(えい)を巻いて胡(やなぐい)を負った形などはきわめて優美に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当分世間へ知らせないようにしたい」と源氏からの注意はあっても、右大将は、恋の勝利者である誇りをいつまでも蔭(かげ)のことにはしておかれないふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大将も昇任の悦(よろこ)びと同時にこの報を得ることのできたのをうれしく思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...翌夜に右大将は藤壺(ふじつぼ)へまいった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「右大将はすばらしい運命を持った男ですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大将へ贈るのはこの美しい機会以外にないと思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...笛の右大将はこの日比類もなく妙音を吹き立てた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大将宗盛の上に...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索