...父と別居してゐたのだが――僕の家を左右する自由が出來たと同時に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それ故もし空間そのものの事情にあってそうあるならば――私はこのような原始的な事情を最も正当な意味で「事実」と呼ぼう――この特殊の「事実」は一般的な関係によって裁かれるべき筈ではなく却ってそれがこれを左右するのでなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...祈祷を聽き因果律を左右するといふ樣な擬人神の觀念を打破したのは非常の効績と言はねばなりません...
朝永三十郎 「學究漫録」
...重い歩みを左右することは困難なのである...
中井正一 「リズムの構造」
...──自分の最愛の子供らの一生の運命を左右する重大な性の教育を...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...いまだにこの土(ど)にとどまって気圧を左右するのか知らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...後には興味が人を左右する...
中里介山 「大菩薩峠」
...原子爆弾のことならこれこそは人類の全運命を左右する鍵なのだから...
原民喜 「長崎の鐘」
...だが信不信すらも南無阿弥陀仏の往生を左右する力ではないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一国の学問芸術を左右するであろうかをいぶかる者は...
柳田国男 「雪国の春」
...右するか左するかにかかっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...女性の性格まで左右するものかと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...穀物の貨幣価格がすべての他の貨物の価格を左右するという命題(一〇七)第三の誤謬...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...労賃が価格を左右すると主張する者にあっては...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...自然労賃及び自然利潤を左右する法則を取扱う間は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...換言すれば全然地代を支払わない部分が穀物の価格を左右するが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...『穀物の貨幣価格がすべての他の国産貨物のそれを左右する』と考えているからである(註)...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そして戦いの大小深浅がまた人間の価値を左右する...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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