...調子が高いので可成り遠くの方まで聞える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...祠宇可成り高けれども...
大町桂月 「冬の榛名山」
...自分はもう可成りの中毒患者になってしまったような気がして来て...
太宰治 「人間失格」
...可成り東京見物もして居る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...可成り文化の進歩に...
直木三十五 「大阪を歩く」
...文壇的な大衆とは可成りにかけ放れた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...内面的にも外形的にも可成り「剣術」の正道に当嵌った描写を注意してやっている積りであるから...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...別莊は灰色の可成り大きな建物だが...
南部修太郎 「死の接吻」
...私の體(からだ)としては可成り無理な努力が自然に疲れを誘はずにゐなかつた...
「處女作の思ひ出」
...結局文藝作品の映畫化は十分の成功を納めることは可成りむづかしいし...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...かうして二つ三つの可成り大きい澤の落合を通つたが...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...彼が可成り激しい神経衰弱に罹つてゐるのがもう...
牧野信一 「F村での春」
...可成り女にも出会つたのだが一度も恋らしい恋を仕終せた事のない自分を顧みて大変に淋しく思ひました...
牧野信一 「蚊」
...可成りはつきりと描かれ...
牧野信一 「月評」
...わたしは坪田氏の作品は可成り久しい前から...
牧野信一 「痩身記」
...厭味らしく云つてゐたではないか?「まつたく見てゐる方でも可成り辛いからね...
牧野信一 「毒気」
...海水浴をすることだけは可成りの楽しみを抱いて帰つて来たのである...
牧野信一 「毒気」
...可成り沈着な態度に据つてゐるつもりなのだが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
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