...可成り大きくなりて...
大町桂月 「東京の近郊」
...例へば「學校へ初めて行つた日」といふ作文を書かせて可成り成功したことがあつた...
高田力 「ベーシック英語」
...なんとかいう可成り大きな新聞社を経営して居られるとかいう話でございます...
太宰治 「誰も知らぬ」
...そして、荒木も、もう微笑を消して、眼を異様に光らせて――それは、可成りに、切迫している表情であった...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...可成りひどかったらしく...
直木三十五 「死までを語る」
...六網は可成りに張られていた...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...外国ではかかる小説が可成りに広く深く民衆の中に根を張っている...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...人類社会に於ける科学的進歩に対して可成りな疑惑的...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...別莊は灰色の可成り大きな建物だが...
南部修太郎 「死の接吻」
...喘息には土地の變化が一番いいために旅行は可成りした...
南部修太郎 「自分のこと」
...それは少くとも彼が可成りの專門家であることを思はせた...
「修道院の秋」
...可成りすさまじいものであつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...可成り女にも出会つたのだが一度も恋らしい恋を仕終せた事のない自分を顧みて大変に淋しく思ひました...
牧野信一 「蚊」
...未だ可成り賑つてゐた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...可成り足早に歩いてゐた...
牧野信一 「失題」
...さつきから可成り我慢してゐたのだが...
牧野信一 「毒気」
...その実可成り窮屈なものに相違ないのだ...
牧野信一 「浪曼的時評」
...或寺院の一室を借りて可成り贅沢に暮して居た...
村山槐多 「殺人行者」
便利!手書き漢字入力検索