...水淀みて、可成り深くして、清く澄む...
大町桂月 「足柄の山水」
...可成りだらしが無くなって...
直木三十五 「大阪を歩く」
...文壇的な大衆とは可成りにかけ放れた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...現在までの処では私も可成りな不満を氏の芸術に抱いてゐるものであるが...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...私の體(からだ)としては可成り無理な努力が自然に疲れを誘はずにゐなかつた...
「處女作の思ひ出」
...可成り危險なので...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...可成りの慰めに違ひなかつた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...可成り女にも出会つたのだが一度も恋らしい恋を仕終せた事のない自分を顧みて大変に淋しく思ひました...
牧野信一 「蚊」
...僕は可成り努力して読んだに関はらず...
牧野信一 「月評」
...可成りはつきりと描かれ...
牧野信一 「月評」
...とそれを翹望してゐた間は可成り長かつたが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...自分が酷い食辛棒であるが為に他人のそれには可成りの同情を持つのでもあつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...畜生も最早可成りに困憊の泡を吹いてゐると見えて...
牧野信一 「剥製」
...不しつけさうに振舞つても可成りに都会流に洗練されてゐて...
牧野信一 「二日間のこと」
...倉市のたゞならぬ悲鳴に驚いて――それは可成り長いはつきりとした夢だつたのだが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...あなたの感傷の夢だらうとばかり思つてゐたんだが……」僕はこの頃机に頬杖を突いて山ばかりを眺めてゐるよ――そんな風な可成り長い手紙を私は若い友達の鶴巻と銀原へ書いたのであつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...可成り激しく降り出した...
正宗白鳥 「雨」
...或寺院の一室を借りて可成り贅沢に暮して居た...
村山槐多 「殺人行者」
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