...調子が高いので可成り遠くの方まで聞える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...可成り月次調の俳句もまじる心地であつた...
今井邦子 「伊那紀行」
...可成り大なる老木もありて...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...可成りの大さありて...
大町桂月 「妙義山の五日」
...曇った日で秋風が可成りいたくスワの赤い頬を吹きさらしているのだ...
太宰治 「魚服記」
...それでも可成りの美少年に見える...
太宰治 「乞食学生」
...自分はもう可成りの中毒患者になってしまったような気がして来て...
太宰治 「人間失格」
...私の生活は可成り楽でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この分析の結果がカントの直観空間の分析の夫に可成り近いことに気付いただろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...可成り文化の進歩に...
直木三十五 「大阪を歩く」
...土方も、近藤も可成り前、故郷を離れた切りだったから、新撰組の近藤、土方、若年寄という大役の近藤として、郷土の人々に逢うのは、誇(ほこり)であった...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...麻雀も可成り好きで先頃四段をもらつたが...
南部修太郎 「自分のこと」
...流水が可成りに大きくて馬鹿には出來ない...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...」「可成り遠くの方まで行つても丈が立つか?」「立つよ...
牧野信一 「秋晴れの日」
...今夜はさつきから随分歩いたんで可成り足労れちやつたよ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...それを探す為に可成り長く上を向いて不自然な動作を演じてゐたので...
牧野信一 「痴想」
...可成り仰山に感慨を含めた動作でパタリと日頃とは稍違ふ音をたてゝ閉ぢ...
牧野信一 「冬の風鈴」
...自分の儲(まう)けた可成り大きい金子(きんす)を故郷へと送つたのであつた...
松永延造 「アリア人の孤独」
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