...私はその本を曾て可成り無理して手に入れた事実を思い出し...
上田広 「指導物語」
...可成り大なる杉あり...
大町桂月 「足柄の山水」
...なんとかいう可成り大きな新聞社を経営して居られるとかいう話でございます...
太宰治 「誰も知らぬ」
...可成り長い道なので...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...可成り文化の進歩に...
直木三十五 「大阪を歩く」
...それは可成り鋭い発見力と...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...可成りな重さ、開いてみると、長さ半メートル餘の鐵の管で、綺麗に拭ひ取らうとした形跡が見えたが、端の方になほ血が殘つてゐた...
南部修太郎 「死の接吻」
...所謂第四級民なるものも此時代に於ては可成りの勢力となつた...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...きつと街からは可成りあるだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...可成り痩せて蒼白(あをじろ)い方ぢやないかつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして自分の可成りに刺※された好奇心を滿足させる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...成程可成り深く埋まっている...
牧逸馬 「双面獣」
...可成り高い崖の上から...
牧野信一 「鏡地獄」
...わたしは坪田氏の作品は可成り久しい前から...
牧野信一 「痩身記」
...畜生も最早可成りに困憊の泡を吹いてゐると見えて...
牧野信一 「剥製」
...不しつけさうに振舞つても可成りに都会流に洗練されてゐて...
牧野信一 「二日間のこと」
...――エヘン、/\、と云ひながら、僕はたゞ笑つてゐるばかりだつたが、可成り困つて、胸がいやにドキ/\してならなかつた...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...いつも繰り返す失敗を可成り注意したつもりだが感じた...
牧野信一 「予が本年発表せる創作に就いて」
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