...中には瓜子(うりこ)という可憐なのも...
泉鏡花 「薄紅梅」
...私は可憐な少年たちがこうした誘惑に陥り...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...可憐な木槿の白花は既に嵐の一吹きで散り失せ...
鷹野つぎ 「窓」
...ポケットから可憐な音が聞えた...
高見順 「いやな感じ」
...また可憐な一筋の思いを...
太宰治 「女の決闘」
...その可憐な童女の歌声に感じて...
太宰治 「津軽」
...また例の可憐な娘に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...その可憐な女優のことを考えては微笑(ほほえ)んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まことに可憐な詩句と自由な愛がうたわれている...
中井正一 「カットの文法」
...インディアンの酋長の可憐な娘を海中に沈めようとしたこともある...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...運命は不可思議な魔力で可憐な青年を弄(もてあそ)ぶもんだと云う事が分る...
夏目漱石 「坑夫」
...家に居る筈の可憐な新嫁のお夏も忘れ果ててしまいました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あんな可憐な光りでは...
北條民雄 「外に出た友」
...花が通常一重咲きで多く着き可憐な姿である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...汝(なんじ)可憐なる意気地なき...
正岡子規 「墨汁一滴」
...さうしてそこに可憐なる者を發見し...
水野仙子 「道」
...ああ! 何と云ふ病的な可憐ないぢらしい悩みのある美しさであつたらう! この物語りをかいたあの人! あの人の永い苦闘...
室生犀星 「愛の詩集」
...何か言いたいような可憐な寂しい目をして送っていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
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