...お百姓は大変可愛そうに思って...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...僕は八っちゃんが本当に可愛そうでたまらなくなった...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...かように可愛そうなことが生じたのであるから...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...猫に対して可愛そうで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...謙さんが可愛そうでございます...
太宰治 「虚構の春」
...可愛そうなマダム...
太宰治 「創生記」
...「可愛そうな虐待児童がいたらすぐに警察に知らせて下さい」とか「十四歳以下の子供に物売りをさせてはいけません」などというビラを配りながら...
戸坂潤 「社会時評」
...ほんとに可愛そうな兄妹(きょうだい)だ」と村の人々は云っておりました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...女王様がルルとミミのことを可愛そうに思っておられる……そうしてルルを陸(おか)に帰してやろうと考えておられることを知りますと...
夢野久作 「ルルとミミ」
...それじゃア母親さんがお可愛そうじゃアないかい」ト層(かさ)にかかッて極付(きめつけ)れど...
二葉亭四迷 「浮雲」
...見落しちゃっちゃ可愛そうでがすからなあ」そして...
本庄陸男 「白い壁」
...両方で可愛そうに思っていたところですから...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...可愛そうだから訊(き)いても見ないけれど...
水上滝太郎 「遺産」
...顔が真黒に鼻が欠けた可愛そうな首人形はどこに居るんだろう...
宮本百合子 「悲しめる心」
...私の名前――川合壮六と言うのを可愛そうと言う名だと聞いちゃって大笑いした時から私のこともおぼえていられましてね...
三好十郎 「樹氷」
...単に金魚が可愛そうだということは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おもんは幸太郎が可愛そうになったので...
山本周五郎 「柳橋物語」
...亡き子の面影が浮かんでくると、無限になつかしく、可愛そうで、どうにかして生きていてくれればよかったと思う...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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