...取二其得レ力處一可也...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...勿レ苟二安狃聞一可也...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...雨は可也(かなり)烈しかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...僕はプロレタリアの戦士諸君の芸術を武器に選んでゐるのに可也(かなり)興味を持つて眺めてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...可也(よし)、そっちがその了簡ならこっちもそのツモリで最(も)う一度対手になろうといいたい処だが、一度の戦争は東洋問題を解決するため止むを得ないとしても、二度の戦争は残念ながら日本の国力が許さない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...可也(かなり)広いアスファルト路面の廊下が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...煙草は可也(かなり)重要な証拠になると思う...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...可也無理な聯想をやってますよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...『櫻は遠く眺めても可也...
大町桂月 「梅の吉野村」
...大雪山の有する一大偉観なりといいても可也...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...それ等の可也に不規則な平面的分布が透視法(パースペクチーヴ)といふ原理に統一されて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...可也な穴を開けたことにすら気のつかぬほど...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也(かなり)な締りやであつたから...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...さうして独りで旅をする気持は可也心細かつた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...その家にも可也ゆつくりした浴場が二つもあり...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...伊十も可也に取つゞき出来申候覧...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山が「可也に取つづき出来候覧」と半信半疑の語をなしてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...併し其の短かい間におしづさんは可也多くの經驗をした...
森田草平 「「青白き夢」序」
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