...雨は可也(かなり)烈しかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...可也(かなり)背(せい)の高いお嬢さんだつた...
芥川龍之介 「O君の新秋」
...可也(かなり)菊池と隔(へだた)つてゐる...
芥川龍之介 「雑筆」
...二三日は可也(かなり)平和に暮らした...
芥川竜之介 「歯車」
...それがあつと言ふ拍子(ひやうし)に可也(かなり)深い溝だつたと見え...
芥川龍之介 「本所両国」
...可也(かなり)いい場所だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...博士夫妻の部屋とは可也(かなり)隔っていることや...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...可也(かなり)上等の二つ折り紙入れです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...理解の花、可也...
太宰治 「もの思う葦」
...可也な穴を開けたことにすら気のつかぬほど...
徳田秋声 「あらくれ」
...壮太郎はもう可也色々の人を知っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...鉱山(やま)から来る連中には可也に持囃(もてはや)された...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也(かなり)な締りやであつたから...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...可也長い時間を揺れたことがあつて...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...可也(かなり)にこっぴどく殴り合った...
徳永直 「戦争雑記」
...則ち今囘の和協問題の如き其一發現なりといふも可也...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其是非得失を問はずして一も二もなく之れに盲従したりき是れ尚ほ可也貴族院中には...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊沢分家の古い法諡に、軒と云ひ室と云つて、ことさらに院字を避けたらしい形迹のあるのは、伊藤東涯の「本天子脱之後、居于其院、故崩後仍称之、臣下貴者亦或称、今斗之人、父母既歿、必称曰某院、尤不可也、蓋所謂窃礼之不中者也、有志者忍以此称其親也哉」と云つた如く俗を匡(たゞ)すに意があつたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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