...取二其得レ力處一可也...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...可也(かなり)背(せい)の高いお嬢さんだつた...
芥川龍之介 「O君の新秋」
...賢相の知遇を蒙る、亦或は可也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...或は一滴の涙なきも可也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...理智的には彼女の心もちを可也(かなり)はっきりと了解した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...舞蹈場は可也(かなり)広い...
芥川龍之介 「上海游記」
...僕等の語彙(ごゐ)はこの通り可也(かなり)混乱を生じてゐる...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...上り列車に間に合うかどうかは可也(かなり)怪しいのに違いなかった...
芥川竜之介 「歯車」
...汽車の中は可也こみ合っていた...
芥川竜之介 「歯車」
...それは僕の小学時代に業平橋(なりひらばし)かどこかにあつた或可也(かなり)大きい寺へ葬式に行つた時だけである...
芥川龍之介 「本所両国」
...盛岡でも可也(かなり)な金物屋だつたが...
石川啄木 「二筋の血」
...盛岡でも可也な金物屋だつたのが...
石川啄木 「二筋の血」
...可也(かなり)夥(おびただ)しい人数が移動している様子だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...害を爲すものは殺しても可也...
大町桂月 「猫征伐」
...成程火災の傳播には可也都合よく出來てゐる...
寺田寅彦 「伊香保」
...さうして独りで旅をする気持は可也心細かつた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...則ち今囘の和協問題の如き其一發現なりといふも可也...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊沢分家の古い法諡に、軒と云ひ室と云つて、ことさらに院字を避けたらしい形迹のあるのは、伊藤東涯の「本天子脱之後、居于其院、故崩後仍称之、臣下貴者亦或称、今斗之人、父母既歿、必称曰某院、尤不可也、蓋所謂窃礼之不中者也、有志者忍以此称其親也哉」と云つた如く俗を匡(たゞ)すに意があつたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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