...可也(かなり)背(せい)の高いお嬢さんだつた...
芥川龍之介 「O君の新秋」
...理智的には彼女の心もちを可也(かなり)はっきりと了解した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...ざっと十年ばかりの間可也親密につき合っていた...
芥川龍之介 「滝田哲太郎氏」
...二三日は可也(かなり)平和に暮らした...
芥川竜之介 「歯車」
...土蔵は十二畳も敷かりませうか?可也(かなり)広うございましたが...
芥川龍之介 「雛」
...僕はプロレタリアの戦士諸君の芸術を武器に選んでゐるのに可也(かなり)興味を持つて眺めてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...それがあつと言ふ拍子(ひやうし)に可也(かなり)深い溝だつたと見え...
芥川龍之介 「本所両国」
...盛岡でも可也な金物屋だつたのが...
石川啄木 「二筋の血」
...尤もその屏風は可也値うちのある品物らしいのですけれど...
江戸川乱歩 「心理試験」
...大雪山の有する一大偉観なりといいても可也...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...修辞の花、可也...
太宰治 「もの思う葦」
...放火の花、可也...
太宰治 「もの思う葦」
...可也な穴を開けたことにすら気のつかぬほど...
徳田秋声 「あらくれ」
...二人が半歳ばかり滞っていた小野田の故郷に近いN――と云う可也(かなり)繁華な都会から帰ってからであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也賑(にぎや)かで...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也(かなり)にこっぴどく殴り合った...
徳永直 「戦争雑記」
...若し蕉翁の什を以て禅味ありと曰はゞ可也...
山路愛山 「詩人論」
...二字ヲ辱ムルナクンバ可也(妙才ハ夏侯淵ノ字(アザナ))とあった...
吉川英治 「三国志」
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