...可也(かなり)背(せい)の高いお嬢さんだつた...
芥川龍之介 「O君の新秋」
...ざっと十年ばかりの間可也親密につき合っていた...
芥川龍之介 「滝田哲太郎氏」
...汽車の中は可也こみ合っていた...
芥川竜之介 「歯車」
...上り列車に間に合ふかどうかは可也(かなり)怪しいのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「歯車」
...それは僕の小学時代に業平橋(なりひらばし)かどこかにあつた或可也(かなり)大きい寺へ葬式に行つた時だけである...
芥川龍之介 「本所両国」
...亡夫は道廳で可也(かなり)な役を勤めた人といふだけに...
石川啄木 「札幌」
...可也古くからの親みがある様に覚えた...
石川啄木 「鳥影」
...盛岡でも可也(かなり)な金物屋だつたが...
石川啄木 「二筋の血」
...私のところは他の特許事務所よりも可也(かなり)たかいのです...
海野十三 「名士訪問記」
...害を爲すものは殺しても可也...
大町桂月 「猫征伐」
...可也廣い草原に高く聳えた松林があつて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...鉱山(やま)から来る連中には可也に持囃(もてはや)された...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也賑(にぎや)かで...
徳田秋声 「あらくれ」
...その家にも可也ゆつくりした浴場が二つもあり...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...可也(かなり)にこっぴどく殴り合った...
徳永直 「戦争雑記」
...露子は彼から感染(うつ)されて居た病気がこの頃可也進んで行った...
原民喜 「淡雪」
...蘭軒の世話で「可也にとりつづきゐ申候よし」と云ふ「千蔵」がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...栗山頷(うなづき)て曰く可也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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