...僕等の語彙(ごゐ)はこの通り可也(かなり)混乱を生じてゐる...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...二三日は可也(かなり)平和に暮らした...
芥川竜之介 「歯車」
...上り列車に間に合ふかどうかは可也(かなり)怪しいのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「歯車」
...僕はプロレタリアの戦士諸君の芸術を武器に選んでゐるのに可也(かなり)興味を持つて眺めてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...可也(かなり)やったつもりだったが...
海野十三 「キド効果」
...博士夫妻の部屋とは可也(かなり)隔っていることや...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...尤もその屏風は可也値うちのある品物らしいのですけれど...
江戸川乱歩 「心理試験」
...不可也(いや/\)二人とまりなば両親(おやたち)案(あんじ)給はん...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...木柱なども可也贅沢なものが使つてある...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...成程火災の傳播には可也都合よく出來てゐる...
寺田寅彦 「伊香保」
...可也廣い草原に高く聳えた松林があつて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...「矢張(やっぱり)こんなような町?」お島は汽車が可也(かなり)大きなある停車場へ乗込んだとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也賑(にぎや)かで...
徳田秋声 「あらくれ」
...可也(かなり)にこっぴどく殴り合った...
徳永直 「戦争雑記」
...則ち今囘の和協問題の如き其一發現なりといふも可也...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...雄二には可也の幅の石段で...
原民喜 「潮干狩」
...三湯村は可也酔つて居た...
眞山青果 「茗荷畠」
...可也にとりつづきゐ申候よし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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