...追(お)ふ可らず...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...予は不思議な夢を見たものだと思ひながら、その言葉を胸の中で復習してみて、可笑しくもあり、悲しくもあつた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...賞(ほ)めて呉れても可ゝかも知れない...
石川啄木 「大硯君足下」
...銀杏返(いてふがへし)や圓髷(まるまげ)は不可(いけな)い...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...可厭(いや)らしく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...血肉を分けた可愛い自分の子に違いないのだ...
海野十三 「三人の双生児」
...可憐なるヒルミ夫人は若き夫万吉郎のことを思いつめていたのである...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...可哀(かわい)そうじゃありませんか! お父さんのお墓も...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...その題目に対する既得知識の終点を究める事は可能である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...金色の夕空を翔けることも不可能ではない...
外村繁 「落日の光景」
...自分では可なり長くねた積りでしたし...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...斯の如くす可らずとて...
福沢諭吉 「帝室論」
...そしてそれが可能ならほとんどあまねく牧畜が耕作に代るであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これら種々の可能なる行爲と態度は恰もそれだけ種々なる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...友情の可能が見られるものである以上...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...せめて引揚者の当座の生活資金だけでも肩代りをして支払えるような許可を受けてくれと言っても...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...可憐(かれん)な姫君が物思いをしているところなどを読むとちょっと身にしむ気もするものですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...可愛ゆき子等よ、こは母が珍しきまゝする事ぞ、唯だ気紛れにする事ぞ、いはれも無くてする事ぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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