...自活する可否を論じつつあり...
芥川龍之介 「河童」
...さうして更に厭(いと)ふ可き遼東(れうとう)の豕(し)だつたと云ふ事は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...『何がそんなに可笑いんです?』『何でもないこと...
石川啄木 「道」
...第一例 大国主ノ神と八十神との妻争い此説話は、之を三個の方面より、観察し得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...庄造は積った雪を見て狸を帰すのが可哀そうになった...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...物語は巧みな戯曲的展開をもって章を逐うて最後の不可避的な結末に至る...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...空間の直観がユークリッド的であることを許しながらもなおそれが非ユークリッド幾何学を基ける可能性を保つことが出来ると思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...「朱泥は呈上可仕候(つかまつるべくそうろう)唐墨の方は進呈致兼候(いたしかねそうろう)間(あいだ)存分(ぞんぶん)御(ご)試用の後御返送を願上候(ねがいあげそうろう)」というのである...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...早く許可したまえ...
蜷川新 「天皇」
...離屋にゐるおいらのお母さんや姉さんが可哀想だからと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その不可思議な独特の叡智によつて...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...又茶酒など多く飲む可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...あたかも門閥の念慮(ねんりょ)を測量(そくりょう)する試験器というも可(か)なり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...横風(おうふう)ならば横風で可(よ)し...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ところが、どうだ、あの三村といふ女な、彼奴は到々俺の子供を宿して仕舞つて、可哀さうに、可愛がつてやれよ...
牧野信一 「白明」
...固不可混其間...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人間の五官の世界が果しもなく広く美しく眩しく荘厳に不可思議なのに肝を潰してしまいました...
夢野久作 「鼻の表現」
...ただそれが稀(まれ)に見る不可思議な犯罪だ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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