...叮嚀(ていねい)にその会釈を返しながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...太刀の目釘を叮嚀に潤(しめ)しますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...叮嚀(ていねい)に王氏へ答えました...
芥川龍之介 「秋山図」
...洗濯や掃除が同じ方法で馬鹿叮嚀であつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...問屋の役人が私の藩主と津の藩主と親戚であるという事で特に叮嚀に扱ってくれたのがちょっと嬉しかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...手術の暇に僕が椅子に凭れて居ると看護婦は一々叮嚀に器械をガラス戸へ入れる...
長塚節 「開業醫」
...初さんがこれほど叮嚀(ていねい)な言葉を使おうとは思いも寄らなかった...
夏目漱石 「坑夫」
...口先ばかり叮嚀(ていねい)にしていたのとはだいぶん趣(おもむき)が違う...
夏目漱石 「坑夫」
...御叮嚀(ごていねい)に穴を掘って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...坂井の奥さんが叮嚀(ていねい)に説明してくれたそうであるが...
夏目漱石 「門」
...金田の奥さんが迷亭さんに叮嚀になったのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...馬鹿叮嚀な言葉つきで...
火野葦平 「花と龍」
...と叮嚀(ていねい)に頭を下げた...
火野葦平 「糞尿譚」
...滅多と無い叮嚀な説明をして...
三島霜川 「解剖室」
...叮嚀(ていねい)に頭を下げて引とった...
水上滝太郎 「遺産」
...わざと叮嚀に見たり...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その事を老先生にお尋ねする事を主治医の貴下にお許しを受けに伺った次第ですが……というナカナカ叮重(ていちょう)なお話であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...吾(われ)に帰って頭の毛を叮嚀に撫で付け初めた...
夢野久作 「二重心臓」
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