...しかもその上に色眼鏡まで掛けているという御叮嚀さで...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...叮嚀に頭を下げて引きさがつた...
薄田泣菫 「茶話」
...くすと笑って馬鹿叮嚀(ていねい)にお辞儀をした...
太宰治 「佐渡」
...よそよそしい叮嚀なお辞儀なんかするひとじゃないんだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...叮嚀に口をきく旅舎の人達の中にわるく皮肉になつたかれ等を見出すのが常であるのに――今はさういふものからすべて離れて...
田山録弥 「山間の旅舎」
...しかし口だけは叮嚀(ていねい)に...
夏目漱石 「坑夫」
...もうお帰りになりましたか」と叮嚀(ていねい)に聞くと...
夏目漱石 「坑夫」
...急に叮嚀な御辞義をして立つのを例にしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...叮嚀(ていねい)に取扱って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御辞儀(おじぎ)を叮嚀(ていねい)にして帰れば好かろうと覚悟をきめた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御叮嚀(ごていねい)に穴を掘って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...叮嚀(ていねい)な言葉で...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...坑夫はみんなおりますかしら」と叮嚀に訊ねた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...叮嚀に懐中へ)青年 (頭を下げて)いやあ...
三好十郎 「おりき」
...足なら足の一ところを叮嚀(ていねい)周到にタオルと石鹸を当てがい...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...この若い主治医は叮嚀でしんせつというものの境のこえるくらい...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...あなたもこれだけは叮嚀(ていねい)にしてやって下さい」「まあさようでございますか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...……おさらば」いつになく叮嚀(ていねい)に頭(かしら)を下げてから...
吉川英治 「源頼朝」
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