...金銭の事ゆえ思召す所を憚(はば)かりて黙止たりしが残念の事を仕(つかまつ)りたり」と言うに...
饗庭篁村 「良夜」
...嘘のように思召す方もいらっしゃいましょうが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...また男が女に対する智識と云つては彼女が御気に召す顔付きをしてゐると云ふほか何もないのだ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...ちよつとスカートを擴げておじぎする)畏まりました――あなたのお氣に召すやうに...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...なお一学者としての名を成さしめんと思召すならば...
大杉栄 「獄中消息」
...日ごとにかならず召す...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...前身は何だと思召すの」「また...
中里介山 「大菩薩峠」
...多賀ちゃんにこの冬あなたの召す着物縫うことをたのんで送りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...祖母の宮が御覧になりたく思召すのがもっともで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに選ばれるほど認められているのだと思って満足した」と仰せられてかわいく思召す御さまである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心細く思召すことを何かと多くこの人へお話しになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気の毒に思召す心からいろいろに将来の長い誓いをさせるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...形見に見ようと思召すのには適当でございませんことは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「宮様でさえお言いにくく思召すことを他人の私がそれをお話し申し上げますことは」小宰相はこう申すのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私のような者一人をたよりに思召すのが断ち切れぬ絆(きずな)になりまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...如何(いかが)思し召すや存じませんが」「こやつが」信長は...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵が今いったことば――(――強(し)いて目に見たく思し召すなら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「おかぜを召すといけません...
吉川英治 「宮本武蔵」
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