...シリアの内戦で住民たちは、複数の集団からの攻撃に晒され、真っ只中で十字砲火となっている...
...政治家たちは、選挙戦の真っ只中で選挙活動を展開中です...
...片手を膳の真只中に突きたれば...
石井研堂 「元日の釣」
...事件の真只中(まっただなか)に入ってきたとは思われぬ温容(おんよう)だった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...それが現代の資本主義的撞着の真只中に於て有力な社会の文化的支柱となって愈々高められようとしているのは...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...この機能化の努力の真只中にあったクラップ氏が...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...私は一時全く淋しさの真只中にいる自身を見い出しました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...潮鳴りの音を聞いたか!遠い波の叫喚を聞いたか!旗を振れッ!うんと空高く旗を振れッ元気な若者達がキンキラ光った肌をさらしてカラヽ カラヽ カラヽ破れた赤い帆の帆縄を力いっぱい引きしぼると海水止めの関を喰い破って朱船は風の唸る海へ出た!それ旗を振れッ○○歌を唄えッ朽ちてはいるが元気に風をいっぱい孕んだ朱帆は白いしぶきを蹴って海へ!海の只中へ矢のように走って出た...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...今加十の頭の中は疾風怒濤時代(ストルム・ウント・ドランク)の真っ只中にいる...
久生十蘭 「魔都」
...全ての失望と悩みの種の真っ只中に慰めを残しておいている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あたかも家なき旅人のように孤影悄然として道の只中に取り残されるのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...声なきさざめきや鈴の音にとざされた人生の真只中へ一思いに飛びこんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...戀人は戀の眞只中にゐる...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...帝劇のローシー歌劇からはじめて浅草俗衆の巴渦の真只中へと飛下りて来たその日本館での第一回公演をたしかに中学生の日の私も見ておぼえてゐる...
正岡容 「浅草燈籠」
...もっと端的にその真っ只中へ飛び込んで一つに相解かれたいと願う心――...
松濤明 「山想う心」
...ゆとりの只中で絶えず或ところへ集注しているもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうした傾向の中心たる東京の真只中で窮乏に安んじながら能楽を捨てなかった翁の恩師能静氏の如きは実に鶏群中の一鶴と称すべきであったろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...動かざる靄の果てしなくつゞく只中に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その大衆の真ッ只中へ跳躍(おどりこ)んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...いわば敵の真(ま)ッ只中(ただなか)に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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