...あたりはいよいよシーンと更(ふ)け渡って――イヤ只今...
海野十三 「軍用鼠」
...お前は只今より部長の任を解いて監禁します...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...世界中ニ只一人ノ醜イ人間モ存在シナクナルデアロウ云々(うんぬん)」実に大胆なるヒルミ夫人の所説だった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...斯様の幻燈は只々玩弄物(おもちゃ)に取り...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...只都会の草餅の如く色と香とを以てするのみにては名のみなるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...只大意だけを傳へたのでは譯とはならない...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...只歴史の學問に於ては親子相續する方が便利であつたからして...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...実は只今も奥方に申し上げました通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は只(たゞ)自分(じぶん)の心配(しんぱい)だけを底(そこ)から蓋(ふた)から打(ぶ)ち傾(ま)けて畢(しま)はねば堪(た)へられなかつたのである...
長塚節 「土」
...只暗礁あかべ鹿根の二島の間僅に平静なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...我は只一人居り...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...只、一体が穏当(おだやか)でない性質(たち)の処へ、料理人に殆(ほと)んど共通な、慢心ッ気が手伝って到る所で衝突しては飛出す、一つ所に落着けず、所々方々を渉(わた)り歩いたものだ...
羽志主水 「越後獅子」
...あの濠(ほり)の向うにいて宮内は只今外出(そとで)しているが...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...これは只では済まない...
牧逸馬 「双面獣」
...只見る一隻の班爛虎〉」とあり云々」...
南方熊楠 「十二支考」
...車賃なくて只乗りしてゐた...
三好十郎 「おスミの持参金」
...……ゴンクール様……貴方は、わたくしが只、愛に溺れたために、嬢次様に欺されてこのような事をしていると思っておいでになるでしょう...
夢野久作 「暗黒公使」
...只今」勘定書であろう...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索