...漢文句調の幼稚な文章しか書けぬ事を知つて居るので...
石川啄木 「菊池君」
...しかもついに勝ち誇った資本家が傲慢な句調で命令する条件に...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...初めから終(しまい)まで同じような句調で...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...何とも言うに言えない句調が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...で祈るような句調で...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...あらゆる旋律(メロディー)の句調に和合し得て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああ云う乙女(おぼこ)にはもう少しデリカシーの籠(こも)った言葉を使ってやらなくっては」「二郎はまるで堂摺連(どうするれん)と同じ事だ」と父が笑うようなまた窘(たし)なめるような句調で云った...
夏目漱石 「行人」
...「あの松も君の所有だ」私は慰めるような句調で...
夏目漱石 「行人」
...殊更に真面目(まじめ)な句調で吹聴して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...句調惡しとか口にたまるとか言ふは三十一字又は十七字を標準としての上にて言ふものにして例へば十七字卅一字のつもりにて吟ぜし者が十九字卅三字等ならんか自ら句調惡しく口にたまらざるを得ず...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...趣向流出し句調自在になりて名人の己に乗り遷(うつ)りたらんが如き感あるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...たとひ上乗(じょうじょう)にあらざるも皆一種の句調と趣向とを備へて必ずしも陳腐(ちんぷ)ならず...
正岡子規 「俳諧大要」
......
正岡子規 「俳諧大要」
...不必要なる処に「てには」を用ゐて一句を為す故に句調たるみて聞くべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...ただ句調の都合にて神無月と為りたるのみと...
正岡子規 「俳諧大要」
...句調蕪村以前の俳句は五七五の句切(くぎれ)にて意味も切れたるが多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...(句調がスッカリ変って親しい)仙太...
三好十郎 「斬られの仙太」
...句調と態度は鋭どく熱をおびてくる...
三好十郎 「猿の図」
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