...見ず転芸者を馬鹿にしているような句調ながら...
岩野泡鳴 「耽溺」
...何とも言うに言えない句調が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...かえってさっぱりした短句調であしらうものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああ云う乙女(おぼこ)にはもう少しデリカシーの籠(こも)った言葉を使ってやらなくっては」「二郎はまるで堂摺連(どうするれん)と同じ事だ」と父が笑うようなまた窘(たし)なめるような句調で云った...
夏目漱石 「行人」
...「あの松も君の所有だ」私は慰めるような句調で...
夏目漱石 「行人」
...殊更に真面目(まじめ)な句調で吹聴して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...殊更(ことさら)に真面目な句調で吹聴(ふいちょう)して来た...
夏目漱石 「それから」
...命令するやうな句調でお前の耳元に囁いた...
南部修太郎 「疑惑」
...ソオルは明快な句調で受け答へて...
南部修太郎 「死の接吻」
...この不思議な名女形は齒切れのいい句調で言つて...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...」その人の句調には大分私の芸術的感覚を疑ふやうな色が見へて参りました...
牧野信一 「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」
......
正岡子規 「俳諧大要」
...ただ句調のたるまぬ処は必ず老練の上の沙汰(さた)なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...句調蕪村以前の俳句は五七五の句切(くぎれ)にて意味も切れたるが多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...句調は五七五調の外に時に長句を為し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...……再び静かな句調)……どうだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...(句調がスッカリ変って親しい)仙太...
三好十郎 「斬られの仙太」
...寂しい句調ながら暗くはない)そうでやす敦子さま...
三好十郎 「樹氷」
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