...漢文句調の幼稚な文章しか書けぬ事を知つて居るので...
石川啄木 「菊池君」
...漢文句調の幼稚な文章しか書けぬ事を知つて居るので...
石川啄木 「菊池君」
...見ず転芸者を馬鹿にしているような句調ながら...
岩野泡鳴 「耽溺」
...何とも言うに言えない句調が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...当時放送局は思索の揚句調味料と呼ぶことにした...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...かえってさっぱりした短句調であしらうものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああ云う乙女(おぼこ)にはもう少しデリカシーの籠(こも)った言葉を使ってやらなくっては」「二郎はまるで堂摺連(どうするれん)と同じ事だ」と父が笑うようなまた窘(たし)なめるような句調で云った...
夏目漱石 「行人」
...殊更(ことさら)に真面目な句調で吹聴(ふいちょう)して来た...
夏目漱石 「それから」
...命令するやうな句調でお前の耳元に囁いた...
南部修太郎 「疑惑」
...この不思議な名女形は齒切れのいい句調で言つて...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...私は前から玉村の知りあいのような句調(くちょう)でたずねた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...」その人の句調には大分私の芸術的感覚を疑ふやうな色が見へて参りました...
牧野信一 「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」
...或人曰く字餘りの和歌俳句は句調あしく口にたまる心地す故に好んで用うべからずと...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...句調惡しとか口にたまるとか言ふは三十一字又は十七字を標準としての上にて言ふものにして例へば十七字卅一字のつもりにて吟ぜし者が十九字卅三字等ならんか自ら句調惡しく口にたまらざるを得ず...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...五の句調を爲すに至れり...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...それが詩篇や黙示録風の句調と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...句調と態度は鋭どく熱をおびてくる...
三好十郎 「猿の図」
...寂しい句調ながら暗くはない)そうでやす敦子さま...
三好十郎 「樹氷」
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